本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (202ページ)
感想・レビュー・書評
-
未来小説。トマ・ピケティの危惧する内容や情報採取、環境問題など、現時点で問題視されていることのほとんどを含んでいて、やけにリアル。
主人公による語りと情景文がとても静かで美しく、寝る前に最適な本となった。
主人公の語り口は、知り合いの元エンジニアさんにも似た冷静な雰囲気があって、「そうそう、こういう喋り方するよね」って共感しながら読む。
倫理的にどうなの?という点はさておき、中盤から主人公を応援している自分に気づく。手に汗を握っている。ぐいぐい引き込まれる。
この小説は未来小説だから当然、問題提起を含んでいると思う。人間らしさとは?命とは?読んだ後も考えてしまう小説だった。
作者のマルク・デュガンって、フランスのグルノーブルで育ったらしく、我が青春のグルノーブル!と興奮した。ほかの小説も読むつもり。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示