美術手帖 2020年 12月号 [雑誌] [Kindle]

著者 : 美術手帖編集部

• カルチュア・コンビニエンス・クラブ (2020年11月7日発売)

感想・レビュー・書評

[katak-aiさんの感想 · 2021年1月2日]

美術は多重性、多義性　（千葉雅也）
意味の単純化　
「あいちトリエンナーレ2019」
　人は美術作品を前にするとその意味を理解しようとする。
　作品の政治性は深層のメタフィジカルな構造で問われるべきもので、その意味がパッ見て分かるレベルで論争されていること自体、反美術的、非美術的。
　展示傾向としては美術の貧困化。
認知の単純化
　エンターテインメント　スペクタクルで圧倒的刺激

公募美術団体　（藤田一人）
　美術家の美術家による美術家のための組織
　個々の出品者が内部における評価を確認する場
　規模と実績がものをいう
　成果を受賞や人事に反映

　日展
　日本芸術院との関連性
　会費と出品料　2億円を超える
　　美術団体から大学へウェイトが変わった
　　国際的美術市場と藝大という国家的権威が支える

貸し画廊
　評価にはつながらないシステム