- Amazon.co.jp ・電子書籍 (194ページ)
感想・レビュー・書評
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1861年にその化石が発見された始祖鳥(実際は鳥の共通祖先ではないそう)。『鳥のような「羽毛の翼」をもちながら、鳥にはない「しっぽの骨」「前肢の指」「歯」をもつ』。翼はあったけど、体の構造的に恐らく飛ぶことは出来なかっただろうとのこと。ではなぜ羽毛があったのかというと、そもそも羽毛は体温維持のためにできたもので、後の恐竜、鳥はそれを流用して飛ぶようになった。
このことを知って、例えとして適当かどうか分からないけど「バイアグラ」の話を思い出した。元々は狭心症の治療薬として作られたバイアグラだけど、偶然勃起を促進する作用があることが分かって、現在ではEDの治療薬として有名になった。
羽毛の話はセレンディピティとは違うような気がしないでもないけど、こうした成果で空の世界を手に入れたというのは、一人の人間としては壮大に思える。
追記
羽毛を飛ぶために転用した進化のこと、「前適応」という現象らしい。『人類進化の700万年 書き換えられる「ヒトの起源」(講談社現代新書)』三井誠 に書いてあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすくて例えがおもしろい(クセは強いが)。タイトルにある通りある程度専門的なところから知りたい大人向け。ひとつひとつのトピックが短めなので忙しくても読み進めるのが楽。
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恐竜ってまだわかっていないことが多すぎて、研究結果が次々と覆されていくのが面白い。
ティラノサウルスは人気が故にアンチが多いってところに笑ってしまった。
絵がすごく可愛い。
Kindleで読んだのだけど、マークアップができなかったのが残念。
あと文字だけで分かりづらい箇所がいくつかあって、図(系統樹とか)や骨のスケッチみたいなのを効果的に使ってほしかったかな。 -
子供の頃の知識と随分違うことは知っていたが、それを再認識。恐竜に関する科学の進化がよくわかる。