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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (369ページ)
感想・レビュー・書評
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【中国の科学技術発展の初期の時代から今日までの数十年を眺めることで見えてくるのは、それぞれの時代の目標はそれがなんであろうがあらゆる方法を使って満たし、同時に将来的には永続的で自立的なシステムを作りたいという欲求だ】(文中より引用)
先進国からの技術移転を国家プロジェクトの域にまで高めた中国。いったいどのような手段や方法を使って知識の獲得を追求しているのかを詳述した作品です。著者は、ジョージタウン大学講師などを務めたウィリアム・C・ハンナス他。訳者は、1970年台から米国に在住している玉置悟。原題は、『Chinese Industrial Espionage: Technology Acquisition and Military Modernization』。
「産業スパイ」と表題にあるので、何かこそこそと情報を集める様を想像してしまうのですが、本書では割と大手を振って情報を獲得し、時には盗んでいく様々な取組が紹介されていました。先進諸国と中国の制度の非対称性を巧みに利用しながら、中国が利益を重ねてきたことがよくわかる一冊です。
もはや唖然を通り越して感嘆の念すら覚えます☆5つ詳細をみるコメント0件をすべて表示
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