新版 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 [Kindle]

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  • 人生で大事にすべき基本を学べる本です。
    失敗を恐れず試行錯誤する、辺境で異文化を知る、身の回りを観察すればチャンスは必ず見つかる、相手の立場で考える・・・
    ビジネスでの基本だけでなく、人生においても重要なことが集約されています。
    ビジネスパーソンに限らず、多くの方にとって問題解決の大事なヒントが得られる1冊ではないでしょうか。

    【特に覚えておきたいと感じたフレーズ】
    「交渉は、事前に綿密な計画を立てるより、相手の発言を聞いて、どんな動機があるか見極めると、結果が良くなる。相手の最終目標を理解し、相手の立場で考える。」
    「正しい行いと、自分にとってベストな判断を正当化することは違う。それは周りの評価に影響する。」
    「自分のために何かしてくれた人には、感謝をきちんと伝える。」
    →私が最近仕事をする中で、重要だと感じたことです。相手の立場で考えて、相手に感謝する。基本なのですが、自分の考えを押し付けていないか、気を付けないといけないと思います。
    これらのフレーズ以外にも、異文化に触れる、身の回りをじっくり観察しチャンスを見つける、失敗を受け入れて試行錯誤を繰り返す、といった、人生をよりよく生きる上で重要なことが数多く紹介されています。

    【もう少し詳しい内容の抽出】
    ・起業家精神とは、人間が生きていくうえでカギとなる幅広いスキルを開拓すること。少なくとも一つの分野で専門知識を持つと同時に、イノベーションと起業家精神に関する幅広い知識を持ち、異文化の人たちと積極的に連携し、アイデアを実現するT字型の人材を目指す。

    ○機が熟すことはない
    ・できることから始める。成功する起業家は、ローリスク・ローリターンから始め、いかにリターンを上げるかを考える。
    ・チャンスは自分でつかみに行く。何かを成し遂げようと思ったら、その方向に動き出す。組織に穴がないか探し、自分が欲しいものを求め、自分のスキルと経験が生かせる方法を見つけ、いち早く動き、過去の実績を乗り越える。

    ○常識を疑い、悩みをチャンスに変える、環境を変えてみる
    ・生命は逆境の中で、それを利用しながらよい社会を築いてきた。
    ・常識を疑い、チャレンジをするためには、夢をまず持つ。持てないときは、境界エリアに行ってみて、境界人との接点を増やす。変革は、異文化の交流が起こる辺境で始まるといわれる。新しい能力が身につき、視野が広がる。
    ・チャンスはいくらでもある。身の回りをじっくり観察すれば、解決すべき問題が目に入る。問題を明確に定義できれば、解決策を考えることができる。問題は必ず解決できるという気概を持つ。
    ・思い込みを外し、常識を疑うことで、斬新なものを作れる可能性に気付ける。時間をかけ、常識と思われていることを洗い出し、それを疑ってみる。
    ・アイデアに悪いものはない、と考えるのがブレストでは大事。
    ・ルールを疑ってみる価値はある。別ルートで目的地にたどり着けることもある。
    ・自分の生活やキャリアは頻繁に点検してみる。自己評価をすると、自分の実力を発揮するには環境を変える必要があることがわかる。
    ・頻繁に起こる問題は、注意力を磨き、本当に変えるべきものを見極める。
    ・寄り道や思いがけない回り道でこそ、面白い人や場所、チャンスに巡り合える。

    ○失敗は財産になる、リスクとは上手に付き合う
    ・人生には多くの機会が訪れる。最初から正しくなくてもいいので、試行錯誤しながら、自分のスキルと情熱を思いもよらない形で組み合わせ、チャンスをものにする。
    ・失敗を受け入れる。学習することができ、人生に生かせる。成功の秘訣は、何か試すたびに教訓を引き出し、それをもとに次の段階に進むこと。失敗すれば目標や優先順位を見直すし、順調なときより前に進めることも多い。
    ・できることを増やそうという成長志向の人は、自分の掲げた目標を達成するために、リスクを取ることをいとわず精力的に動く傾向がある。新しいことに挑戦し、自分の可能性を伸ばす。まずは目標を立ててみる。
    ・失敗の経験が重要。失敗したことがないのは、十分なリスクを取っていないから。失敗も成功も経験することで、しっかり深く学べる。何か新しいことに挑戦するなら、積極的にリスクを取る。ただし、不快なものは警戒が必要。
    ・やめることは失敗を認めることになる。勇気が必要だが、自分の失敗に向き合い、何が起きたかをしっかり分析すれば、貴重な経験として、やめたことからも学べる。利点は、まっさらな状態でやり直せること。
    ・自分が注力するものが、将来性があるかどうかは見極める。
    ・予想外の結果が、素晴らしいインスピレーションの源になることも多い。
    ・先人の知恵に学ぶ。他人から学ぶと、失敗の確率は下げられる。

    〇幸運は自分で呼び込む
    ・幸運とは、小さな選択やささいな行動の積み重ねで、毎日少しずつ向上した結果、長期的に成功確率が上がった状態である。
    ・初めての機会を歓迎し、未経験のことに積極的に挑戦する。楽天的に、自分にいいことが起きると考え、相手の目を見て、笑顔を絶やさないでいると、いい人との出会いがあり、出会いの輪が広がり、チャンスの扉が開かれる。
    ・自分の知識や人脈の価値を知り、必要なときに駆使していく。身近なチャンスを一つ一つものにし、ゆっくりでも確実にステージを上げ、最終目標に近づく。できるだけ幅広い経験を積み、経験をユニークな形で結びつる。
    ・毎日の1%の積み重ねで、結果が大きく変わる。及第点に満足せず、自分の行動とその結果の責任が、最終的に自分にあることを自覚する。

    〇自己流から抜け出す
    ・交渉は、事前に綿密な計画を立てるより、相手の発言を聞いて、どんな動機があるか見極めると、結果が良くなる。相手の最終目標を理解し、相手の立場で考える。
    ・正しい行いと、自分にとってベストな判断を正当化することは違う。それは周りの評価に影響する。
    ・自分のために何かしてくれた人には、感謝をきちんと伝える。

    〇自分の物語を紡ぐ
    ・判断に迷ったときは、将来それをどう語りたいのか考えてみる。
    ・知っておくべきことがたくさんある。何者で、今どこにいて、ここまでどうやって来たか。強みと弱み。ここから行きたいところ、引き留めているもの、推進力になるもの、人生という旅に持っていきたいもの。
    ・自分について他人が語る物語も読み解いてみる。自分の立ち位置は、自分が見ているものと世界が見ているもので違うことがほとんど。歳を重ねるほど、それは大きくなる。

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著者プロフィール

スタンフォード大学医学大学院で神経科学の博士号を取得。現在、スタンフォード・テクノロジー・ベンチャーズ・プログラム(STVP)とハッソ・プラットナー・デザイン研究所(通称d.school)のファカルティ・ディレクターを務め、創造性、アントレプレナーシップとイノベーションの講座を担当。またスタンフォード大学工学部教授でもある。工学教育での活動を評価され、2009年に権威あるゴードン賞を受賞。著書に『未来を発明するためにいまできること』『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』(いずれもCCCメディアハウス)などがある。

「2020年 『新版 20歳のときに知っておきたかったこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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