誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 全てが金言で心にブッ刺さる。この気持ちを意識だけでなく行動につながなくては意味がない。

    定期的に読み返し、意識に刷り込む。

  • 元USJの森岡氏によるリーダーシップに関する著。
    リーダーシップは元来備わっているものではなく、後天的に教育・訓練で習得できるものである点はわかる。
    但し、その人のタイプによって、ゴールとなるリーダーシップ像は異なっており、そこを認識する必要性があるという点は大いに納得。
    よって、リーダーシップにおいても自己分析が必要であることを改めて認識。

    そのリーダーシップの源泉を本書では「欲」と表現していた。
    置かれた環境によっても「欲」の強さは左右されるともあったが、そうした外部要因ではなく、自身を振り返るとこの「欲」が弱いのかもしれない。
    是が非でもその「欲」をビジネスにおいて実現する・・・
    そのためには一人でできること・できる量は限られており、自ずと周りを巻き込む必要があるという単純な話。

    自分を振り返って色々と感じるところの多かった内容。
    じっくりとまずはもう1回読んで、理解を深めるようにする。

    後半にあったコロナ時におけるリーダーシップに関する著者なりの意見も大変興味深い。

  • 2408
    〜ナレッジ〜
    才能でなく欲の強さ
    早く行くなら一人で、遠くに行くなら複数で行け

    三大欲求:肉体/社会/精神
    T・C・L型
    →T極み:軍師
    →C極み:プル型
    →L極み:
    人を信頼し信じさせる
    本気の連鎖を生み出す

    〜アクション〜
    ★己の欲求に忠実であれ
    ★本気で欲し本気で行動せよ
    →そして本気の連鎖を生み出せ
    ★良きストーリーテラーであれ

  • 割と無欲なタイプなので確かにリーダーシップはないな、もっと欲をもって仕事をしていきたいと思えた。

    最後は森岡さんのモノ申したい欲が出すぎてリーダーシップがほぼほぼ関係ないのは笑った。
    まぁ楽しんで読めたしコロナのところは本当に言う通りだなと自分自身反省をした。
    本当森岡さんは日本のことが大好きな人なんだと覆う。

  • 鬼のようなリーダーシップを発揮するには、”覚悟“と”能力“の両面において、周囲よりも突出した強さを持つことが前提になります。
    (引用)誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命 著者:森岡毅、日経BP、2020年、182

    森岡毅氏といえば、USJの再建で有名だ。その手法は、コストを掛けずに、ジェットコースターを後ろ向きに走らせるなど、アイデアを連発したものであった。また、森岡氏は、グリーンピア三木と呼ばれた年金福祉事業団施設(現在はネスタリゾート神戸)を再建したことでも有名だ。その森岡氏によるリーダーシップの書籍を偶然、書店で見つけた。タイトルは、「誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命(2020年、日経BP)」である。

    リーダーシップに関する書籍は、ハーバード・ビジネス・レビューを始め、数多く存在する。しかし、森岡氏自身が「実務者が、本当に本人の言葉で書き綴った書籍は極めて稀(まれ)」と言われるように、数々の難題を解決してきた森岡氏ならではのリーダーシップとは、どんなものであるのか。私は、森岡氏のリーダーシップの真髄に迫るべく、本書「誰もが人を動かせる!」を拝読させていただくことにした。

    まず、森岡氏によるリーダーシップを身につけることによって得られる絶大な3つのメリットが面白い。当然、森岡氏が言われるとおり、リーダーシップを身につけることは、「一人ではできないことでも実現できるようになる」こと、「劇的に経済的に豊かになっていく」ことは理解できる。3つめは、「自分の人生を生きる幸福感を激増させる」ことが可能になるという。さらに森岡氏は、「この宇宙は、本当に自分を中心に回っていたんだ」と思えるようになると言われる。本文中、この表現に出会い、私は正直、虚を衝かれた。故稲盛和夫氏は、「謙虚」、「利他の心」を重んじる。それは、天の代わりに、地上にいる私たちが選ばれ、リーダーシップを発揮するという中国の経書にもつながる考え方だと思う。しかし、森岡氏は、自分を中心として天が回っているといった考え方は、例えばイーロン・マスク氏のような西洋的なリーダーシップの考え方に近い気がしたと同時に、新しいリーダーシップの考え方だと感じたからである。

    森岡氏のなかで共感したことは、3WANTSモデルである。これは、リーダーシップを発揮したいとき、「どうしても実現したいと本気で思える目的が明確であること」が大切であると森岡氏は説く。そして、これこそが「人を動かす根源」でもあると言い切っている。そのためには、3つの条件を同時に満たすことが必要で、3WANTSモデルの登場となる。この3条件とは、「巻き込みたい人々にとっても魅力的である」こと、「集団としての能力を必要としている」こと、そして「あなた自身が本気になれる」こととしている。この3WANTSモデルを聞いて、なるほどと感じた。仕事柄、私は、大学やコンサルトが連携する仕事も多い。しかし、私たちは、自分たちが困っていることの課題解決を提案しても採用されるケースが少ないことも実践知で知っている。それは至極当然で、相手方にとっても魅力的であると同時に、集団で能力を必要としているかどうかを満たしていなければ、相手は動かない。

    森岡氏による書籍においては、「リーダーはやみくもに褒めることを主眼に置くべきではない」という視点も興味深い。本書でも触れられているが、「デール・カーネギー」による「人を動かす」では、「人を褒めること」が最も大切であると説いている。私は、自分の子供達も甘く育てている。つまり、「褒めて育てる」である。昨今、部下に対して叱ることも少なくなってきた。これは、叱るとパワハラと呼ばれ、叱られた部下も精神的に弱いのではと感じてしまうからである。それは、学校教育現場も同じで、部活動においても先生から叱られることはない。では、「褒める」ことにより、人は動き、伸びるのだろうか。

    出口治明氏は、「座右の書『貞観政要』 中国古典に学ぶ「世界最高のリーダー論」 (角川新書) 新書 (2019年)」の中で、心理学者マーシャル・ロサダによる「ロサダの法則(3:1の法則)を用い、「1回叱ったら3回以上褒めることが必要で、それ以上叱ってしまうと、人は自信を失ってしまう(108)」と言われる。いずれにせよ、「褒めるだけ」、「叱るだけ」という育て方は、自分の子供にも、部下にも共通することなのかもしれない。そのロサダ比が適切であるかどうかは、自身の実践知によって導き出すことが必要なのだろう。ただ、偏りはよくないということを森岡氏から学んだ。

    森岡氏は、新型コロナウイルスのことも振り返り、危機時のリーダーシップにも触れている。人間は、恐怖によって、支配されてしまう。つまり、森岡氏は、「どこまで世間の非難に耐えられるのか」といった「社会的恐怖」に立ち向かうことの大切さについて解く。このことは、大規模災害時においても言える。近年、地球温暖化の影響等により、全国の風水害被害も甚大化している。その際、基礎自治体である市町村は、災害対策基本法に基づき、避難指示や緊急安全確保などの避難情報を発令する。その際、リーダーである首長は、寄せられた気象情報や被害状況をもとに決断を迫られる。そのとき恐らく首長らが考えることは、避難情報を発令しないことのリスク、つまり住民やマスコミからの非難を避けることを主眼において考えてはならない。あくまでも情報を取捨選択し、現在の状況と今後の見通しを総合的に判断し、本当に必要な発令をしなければ、住民は、乱発される避難情報について、“オオカミ少年”になってしまう。備えと同時に、どこまでのリスクに耐えられるのか。私は、森岡氏が責任回避だけのリーダーシップは必要ないと解いていると理解した。

    私は、本ブログの冒頭に、森岡氏によるリーダーシップに必要な要素、つまり”覚悟”と”能力“について引用した。実践知によって得られた森岡氏のリーダーシップ論は、「自分が動くこと」ではなく、「人を動かすこと」についてのノウハウであった。そのために、リーダーは、リーダーシップを発揮し、人に動いてもらい、一人ではなし得なかった域に到達する。森岡氏によるリーダーシップは、数々の事業再生の経験から得られた貴重なものばかりだった。

    リーダーは、”覚悟“と”能力“を持つべし。

    私も肝に銘じておきたい。

  • リーダー論についても記載があったが、後半のコロナ対応の部分の記載が多く感じた。

  • リーダーシップは、本当に実現したいと思う本人の気持ちや執念によるものであり、才能でもなく、後天的に身につけるものである。
    つまり、たくさん場数を踏めば、必ず高められる。

  • ★リーダーシップの本質は欲である

    ・リーダーシップは、ビジョン(欲)・ゴール・あるべきを設定し、みんなを巻き込むもの
    ・リーダーシップは欲を達成するための手段
    ・リーダーシップの源は欲。欲はビジョン
    ・欲は自分。すなわち自分が起点となること
    ・リーダーシップをとるには、リスクを取る必要がある。みんなが責められることもある。ぶれないためには自分の軸が必要(SELF AWARENESS=欲は何か?)
    ・欲は、自分がわくわくし、みんなをわくわくさせ、みんなでやる必要があるもの
    ・リーダーシップを育てるには小さなことからでよい
    ・生まれ持った特徴に、経験と環境が合わさると能力は伸びる
    ・特徴はT,C,L(thinking, communication, leadership)がある。俺はT。慎重さの重力を脱するのに十分な欲を持つことがリーダーシップ発揮には必要(行動力が少ないので経験すくなくなる)。またメンタルをストレスにならす覚悟を固めること
    ・Tの理想像の1つは軍師(参謀)→参謀力を鍛える
    ・リーダーシップが身につくと、大きなことができる、金稼げる(人間は社会的動物であり、それは将来も変わらない)、主体感を持ち幸せになる
    ・マネジメントにならないなら、組織に頼らない稼ぎ方をしないと1000万超えない
    ・リーダーシップをみにつけるとは、この宇宙は自分が中心に回っていると思えること。それこそが主体性
    ・共同体に魅力的な目的を設定するのがリーダーシップの最も最初の大きな仕事
    ・自分のいうことを聞かせる力。アメリカは多様なので、リーダーシップが強くないと、自分の欲求を満たせない。いちいち他人のことを気にしない
    ・リーダーシップを伸ばすには、強みを把握し、それを発揮できる環境に行き、広い職責が持てる環境に行く
    ・強みを認め、自分の意志で動いていると思わせることが重要。そのために、比較ではなく、その人が何が好きか、何に興味を持っているか、動詞に注目する。そして、その強みにあった環境を用意する。そして自信を持たせる
    ・褒めるのではなく認める
    ・フィードバックで大切なのは、評価ではなく、コーチング
    ・一緒にやる。そのために渡す仕事を方針と詳細に分ける。目的と戦略はしっかりたたき台を作らせ、議論し、合意し、howはある程度任せる。
    ・自分事と思ってもらうこと
    ・自分の強みは相対的。総体的に強みならなければその環境は変えた方が良い(自信を持ちつつ伸ばすためなら良いが)

  •  帯を取るとシンプルな表紙、かけ声ばかりのつまらん本かと思ったが、本の人気に驚き開いてみた。
     まず人の「強み」を知るために、3つの属性に分類。思考力が強みの人、人とつながるのが強みの人、統率するのになれている人、、、それぞれの人のリーダーの仕方を学べる。ちょっと心理学、占いの本みたい。
     結局リーダーになるには「欲」が必要なのだ。それは日本では中々育たない素質。
     そして、これまでのリーダー論に似ていながら、注意すべき点が語られている。著者自身の失敗談?から、何故そうした方が良いのか、語られている。
     悩むなら、一度は読むべきだろう。

  • リーダーシップは生まれ持ったものではなく、後天的に鍛えて身に付けることができるスキル。そのことを森岡さんがP&Gで学んだ体系的な理解と決して順風満帆ではなかった自身の経験を基に、ロジカルかつ丁寧に説いている。易きに流れるのではなく、自分自身の"欲"と向き合い、目的思考で努力して続けることで道が開かれる

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著者プロフィール

株式会社刀 代表取締役CEO

「2020年 『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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