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感想・レビュー・書評
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よく食べる女の子は可愛い……が、不遇が過ぎる
可愛い絵柄と笑いでカムフラージュされてますが、結構エグいというか生死をかけて戦ってるんですよねぇ、ライオス達。
復活するから、という安易な考えと「命の機会」。そして覚悟。
剣と魔法というファンタジーではなく、生物としての生命活動について言及し、そこから効果的に殺す手段を模索、描写しているのがリアル。そこから転じてライオスの覚悟の重さが分かってしまう感じがあります。
言い換えれば、「より、読者に近い殺し方」を描写する事で、読者に実感を連想しやすくなっている、というか。心胆を寒からしめるものがありました。
そして、ついに出てきたヴォ…迷宮兎。「狂乱の魔術師じゃないのかよ」って感じもしますが、やはりこれは古典として外せないポイントと申しますか…「えっ、そっちなの?!」って思わされることしかり。相変わらずファンタジーの定番を予想外の方向から描写される作品です。
小兵の恐怖、集団戦…ホラー風味の味付けにも納得。流石に迷宮深層、メイルシュトロームです。……客観的には笑うしかないんだけど(笑)
それにしてもライオス、能力はともかくとして行動原理、かなりヤバいんだなぁ…(その辺が期待できるところだけど)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
迷宮うさぎ怖い
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超ピンチの連続……!なのにシリアスになりきらないの良いですね……。
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ラスボス?を迎え撃つためにやることがカレー作りとか流石ダンジョン飯!
重い展開なのに読む側の気を緩ませるこのリズムは本当に凄い。 -
"「私はこの溝をなくしたいの 世界中の人たちに ただ一緒に生きて欲しい
そんなこと本当にできる?」
「「世界中」か 確かに生半可な思いで叶う願いではない
だがきみは覚悟を持ってこの迷宮へやってきたのだろう?」
「もちろん!
じゃないとこの旅が終われば結局みんなーー」"[p.88_90/231ページ]
マルシルの願い、言いたいことはわからなくもないけど、完全に目が眩んでるというか明らかに救われないことになるだろうにそこに目が向いてないのが怖い。
危機的状況なうえに仲間の死体を操ってて倫理的に笑える場面じゃないのに、一生懸命なマルシルの仕草にどうしても笑っちゃったり、皆が死ぬシーンにレシピを添える悪趣味さが絶妙……。 -
目標もはっきりしてきて、そろそろ終盤戦かな。
まさかのカレー回があるとはね。 -
面白いのに不気味。可愛いのにおぞましい。
笑えるのに不安になる。不思議な読書感。
相変わらず引きが強くて、次巻が待ち遠しい。
焦点があたると可愛く見えるのはどうなんだろうね。シスル可愛い。