六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに食い入るように読んでしまった。

    起承までがテンポが良く、むしろ早すぎて転結間伸びしないかと思っていたが、色々裏切られた。
    騙し方、伏線の張り方が上手だなと。

    また、就活の正当性は自身も疑問に感じることが多々あったが、鴻上の言葉でまぁ確かにそれもそうだなと腑に落ちた。

    波多野の死が病死でなく、仕掛けがあってもおもしろかったかなと思った。

  • 人間だれしも表と裏があって、裏があると思った人間にも表があったりする。そういう話だった。
    ミステリーの部類には入ると思うけど、就職活動で人間がどう変わってしまうのか、という誰でも思い当たる節が書いてあったりで、どんどんと話を読んでしまった。

  • 初浅倉秋成作品。
    30代後半の自分がタイトルの就活イメージから魅力を感じなかったがいざ読んでみると面白い。
    選考方法や嘘つき大学生の暴露、その後の関係者へインタビュー、伏線やどんでん返しがたまらなかった。1日で読めた。浅倉さんの他の本も読みたくなった。

  • 就活を題材にした作品と言えば「何者」が思い浮かぶけど、本作も面白かった。ミステリ要素が含まれており、二転三転する展開にはハラハラさせられた。読み終わると1から読みたくなる。最近見た「ある男」とも共通するテーマである人の何を信じるかという部分が描かれていて考えさせられた。

  • ストーリーの展開がスピーディー。
    波というか山は何度かあるが、序盤のページ数に対して面白さが個人的には異常過ぎるレベルだと思います。引き込まれます。

    すべての伏線を見破るのは初回では不可能では?と思うので2回以上読むのもありだと思える作品。

  • 就職活動の最終面接まで残った6人の大学生が望むグループディスカッション。
    そこでしかけられた罠と、罠に嵌められた学生たち。数年後に少しずつ解明されていく「真実」とは。

    グループディスカッションまでの準備、グルーディスカッション、数年後の謎解き、さらにその裏の真実。話が進むたびに物事に当たる光の方向が変わり、過去の出来事に対する違う一面が浮かび上がる。その過程が見事すぎる!

    物事や人が持つ多面性、どこを切り取るかで見え方の変わる事実。

    意地悪な話で始まるのに読後感がすごく良いのも今の時代っぽい。

  • 人間の側面が何度も新しい視点で見られたのが良かった。
    現在と過去で主人公の視点が違うだろうな、というのは感じていたが構成的に意味がちゃんとあった点も鮮やかだなと思った。

    就活ものということで敬遠していたが面白かったし気になる展開のお陰でサクサク読めた。

  • 仕事では窮地に追い込まれる場面、首を縦にふらない人、自分に対していい印象を持つ人ばかりではない。その中で相手にどう懐柔するか、納得させるか

    窮地に追い込まれたときほど人間性が出る

    人は多面的なもの

    他人が見ている景色や事実が真実だとは限らない。その人の生い立ち環境考え方によって解釈は変わる。何が正解か判断するか難しい。

    運や縁によって決まるもの

  • 就職活動中の大学生たちが内定を取るためお互いを騙しあうミステリー。
    最初は、6人ともクズだなと思ったけど、物語が進むにつれ、確かに人には色んな顔があって、企業も学生も就職活動の短時間でお互いを理解できるものじゃないよなと思うように。
    私は経験したことがないけれど、日本の新卒一斉採用は就職活動中の学生にとっては一生を左右する相当プレッシャーのかかるものなんだなぁ。それが得意な人も不得意な人もいる。不得意な人用に色んな採用パターンがあればいいなと思った。(インターン等)
    後味いい終わり方でおもしろかった。

  • 小説×audibleに完全にハマるきっかけとなる作品。
    就活を経験した誰しもが共感でる気と思うし、臭い物に蓋をした自分を懐かしく感じられる。
    「企業も就活生も真っ白い嘘をつく」両方の視点から描いていて、たまらなく引き込まれた。

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著者プロフィール

1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。『教室が、ひとりになるまで』で推理作家協会賞の長編部門と本格ミステリ大賞の候補作に選出。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』『六人の嘘つきな大学生』など。

「2023年 『六人の嘘つきな大学生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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