午後十一時のごちそう　～三ツ星ゲストハウスの夜食～ (メディアワークス文庫) [Kindle]

著者 : 行田尚希

• KADOKAWA (2021年3月25日発売)

感想・レビュー・書評

[メディアワークス文庫公式さんの感想 · 2022年5月27日]

　仕事のストレスから逃げるように鎌倉旅行へ来た御木本小町。不運な手違いにより宿泊先を失ってしまう。代わりに紹介されたのは、柔和な支配人・神月と無愛想なシェフ・佐野、男二人が切り盛りするゲストハウス。
　――思い出の料理おつくりします。
　そこでは“特別な夜食”が提供されるらしい。
　「……元気が出るケーキが食べたい」
　亡き母が作ってくれた“元気が出るケーキ”に思いを馳せる小町の姿に、神月と佐野は思い出のケーキの再現を試みる。
　記憶を頼りに解き明かされるレシピ――そこに詰まっていた亡き母の思いとは。
　ゲストたちの思い出の料理を通じて紡がれる、出会いと成長の物語を召し上がれ。

著者プロフィール

第19回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞し、『路地裏のあやかしたち　綾櫛横丁加納表具店』でデビュー。

「2021年 『午後十一時のごちそう ～三ツ星ゲストハウスの夜食～』 で使われていた紹介文から引用しています。」