- Amazon.co.jp ・電子書籍 (409ページ)
感想・レビュー・書評
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上下巻の上巻 下巻とまとめて感想
現代社会ふうの常識が通じる舞台で
四季を招く現人神たちを主人公にした現代ファンタジー
春夏秋冬季節の代行者に選ばれた人間が現人神になり
特殊能力のない護衛官が護衛とメンタルケアしながら
テロリストたちと戦うお話
現代版『十二国記』とか
大人のいない『絶対可憐チルドレン』みたいな設定だが
バトルシーンはこってりしており電撃文庫ならでは
『86』がもっとも近い作品
良いところは白黒くっきりした美意識が
全編隅々貫ぬかれている点
想像の高みを目指す独自世界が存分に描かれ
十二分に素晴らしい
合う人は最初の一冊で全巻購入を決意するだろう
作者の好み志向がはっきり形作られている作品
一方欠点も明確で
構成がくどく同じ効果を与える場面の繰り返しが目立ち
描きたいことを詰め込み過ぎである一方で
主人公たちにみえていな視界では舞台の広がりが無い
粗の無い仕上がりの良さという意味で
例えば『Unnamed Memory』などに劣るが
本作ならではの長所はきちんと備えている
全体の構成を整え緩急つけ
本当に描きたいものをしっかり軸にして
語り過ぎを我慢できるようになれば
十分傑作になり得るだろう詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
春夏秋冬を人間が代行する、という着眼点がおもしろい。代行者と護衛の、それぞれ相手を慮る心情が、気高くて、愛しい。大好きなシリーズです♪
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- 和風かつ現代的な不思議なフィクション世界の物語。
- しっとりしたラノベには珍しい作品でした。