- Amazon.co.jp ・電子書籍 (388ページ)
感想・レビュー・書評
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興味を膨らませてくれる面白い本の書き方/内容だった。各章の冒頭に簡単な人体の不思議がわかる実験が複数あり、関連内容の説明、最後にはおすすめな本が紹介されており、読んでてワクワクした。
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現役の医師による、人体に関する本。この手の本は内容が専門的すぎると読みにくい、逆に表層的過ぎると単なる雑学系の知識の羅列になってしまって、読み応えがなくなる、というバランスのとり方が難しいです。本書はそのバランスが(私にとっては)絶妙でした。
1章は人体の仕組みについて。特に私たちが”健康”であるとき、ほとんど意識していないけれども実は体が上手く機能しているという例をいくつか紹介されています。「走っていても視野がブレないのはなぜ?」、「呼吸を意識的に止めても、ずっと止められないのはなぜ?」、「実は危険な膵臓の外傷」など興味深い切り口が続きます。
2章は病気について。免疫、癌、アレルギーなど興味深い項目が著者の分かりやすい記述で説明されています。
3章は医学の発展の歴史です。特に感染症の発見から、細菌、ウィルス学の発展が詳しく述べられています。
4章、5章は現代医療や昨今の感染症に関する記述です。「パルスオキシメーターが日本人の発明だった」、「感染症対策として”うがい”の効果は限定的」、「食中毒をを防ぐには」、「麻酔の基礎知識」等々、日常生活に役立つ知識も分かりやすく網羅しています。
著者はこの本を入口にして、医学・人体に興味を持ってもらい、読者が興味を感じた分野について詳しく書かれた本や情報に触れて欲しいという気持ちから本書を執筆したとの事。そういう意味で、本書は大成功だと言える気がします。各トピックスは10ページ前後で完結しているので、それほど深堀していないので読みやすいですし、興味のあるところから読んでも大丈夫な構成でした。 -
最高に面白かったし読みやすかった。人体は本当によくできてて美しく神秘的、という著者の人体に対する情熱や愛を感じる笑。人体に関する色んなうんちくがあったり、普段役に立つ知識、よく起こる病気に対する注意意識の喚起、そして医学史、どれも興味深く、読みやすくまとめてくださっている。色んな人にお勧めしたい本!
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医学にまつわるエピソードを中心に人間の身体の精巧さや医学の進歩の素晴らしさと共に主要な病気の概要について学べる著作。
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知っていそうで知らなかった人体の仕組みについてわかりやすく読むことができる本。目から鱗な事実もあって一読すべき。
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人体・健康・医学に関する一般書として、楽しくかつ有意義に読むことができた。自分が生まれてからの時代においても、医学・医療技術が地味に、しかし飛躍的に進歩していることに驚かされる。
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体の仕組み、医学の歴史、薬についてなどがわかりやすく解説されている。
血液型と性格が関連する科学的根拠はないそうだ。
日本には血液型によって人をカテゴライズしたいという願望を持つ人が多いが、世界では自分の血液型を知らない人が多いとのこと。
寄生虫のアニキサスは、高温にも低温にも弱いが、酸には強いため酢でしめても死ぬことはない。しょうゆやわさびをつけても生きのびる。このように食べ物に潜む身近な生き物の生態をもっと知りたいと思った。 -
本を開くと最初にジャバラ折りで「全身図 骨」裏に「全身図 内蔵」があってテンションが上がった。
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人体について網羅的でいて、どの章もわかりやすかった。基礎知識としてしっておくべき内容。
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肛門のあたり超面白い。気体と固体を瞬時に感じ分け、固体をとどめ気体だけを外部に吐き出せる機構、なんと精密なものか。確かに。手とか口じゃ絶対できないわな。