竜とそばかすの姫 (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 映画は見ていたけど、文章で読んでみると、細かいところまで
    自分のペースで理解できるので良かった。
    全体の話が分かってからなので、何がどうなっているかも
    だいたいは知っているわけだけど、だからこそなのか、
    話のいいところが何なのか発見することができるような気がする。

  • Amazon primeで鑑賞し
    ドハマリして、すでに10回くらい。

    ツボになるシーンは、様々。
    恋模様、主人公の葛藤、
    Uの中だから表現できた自分、
    そのUで、知り合った彼と、
    彼女の関わりと、繋がりと、葛藤。

    劇中の曲が、歌詞が独特で
    耳に残ります。

    最後に、Uで出会った彼女と彼が
    現実の世界でも、抱きしめ合う姿が
    良かったです。

    声優陣の豪華さも、凄い。

  • 細田監督の作品の中でサマーウォーズが一番好きな私にとっては、楽しみにしていた続編的作品だった。世界観はサマーウォーズよりもかなり進化している。前回の和風(真田幸村の家臣の子孫たちの戦い)のものとは違っており、今回はディズニーの美女と野獣のような雰囲気だった。
    母親に死なれてから塞ぎ込み、歌も歌えなくなっていたヒロインのすずがインターネットの世界で世界的な歌姫ベルとなり、自信を取り戻すシーンが1番面白かった。シンデレラのような展開で、この後どうなるんだろうとドキドキしながら見ていた。

    ただ、話のあらすじに少し違和感を感じる部分もあった。いきなりやってきて、ベルのコンサートをめちゃくちゃにした竜に、どうしてベルは優しい気持ちを持てたのか。この辺の心情がもう少し丁寧に描写されていると良かったと思う。竜との間に恋愛感情が芽生えたのかなと思ったが、そうではなかったようだ。
    そして虐待を受けている兄弟を助けるため、高速バスに乗ったすず。大人たち(特に父親)が追いかけていかなかったのはなぜか。高速バスでは遅いから、ここはリアリティーを求めず、ご都合主義で飛行機を飛ばしてほしかった。後は、父親がすずと一緒に兄弟の父親と対峙して、警察を呼んでくれたりしてくれた方が、シーンとしては自然だと思うし、父とのわだかまりも解けやすくなったと思う。暴力を振るおうとする兄弟の父に対し、無言で見つめるすず。何故か恐れ慄いて逃げ出す兄弟の父。ここも不自然。
    警察を呼んでパトカーが来て、「子供にまともなしつけをしている私が、なぜ連れて行かなければならないんだ!!  私がいないとこの子たちはダメになるのに!!」あたりのセリフを虐待親が吐きながらパトカーに乗せられて連行されていく方が現実的だと思う。
    幼いすずを残して、他人の子供を助けるために自らの命を犠牲にして川に入っていた母親の気持ちも理解できない。その時の母の心情がOZまたはUの世界に残っていて、すずが触れられるくだりがあっても良かったと思う。
    また、欲を言えばその後の学校生活の描写も欲しかった。すずが勇気を出して、世界的歌姫ベルの正体が自分だと明かしたのだから、学校ではさぞや有名人、もしくは英雄になっているかもしれない。忍くんともどうなったのか。すずが過去のトラウマを見事に乗り越えて幸せに生きているハッピーなエンディングも見たかったなぁと思う。
    細田監督は作家と映画監督をされて、ものすごく大変だろうと思う。また、常に作品の中に没入しておられると思うので、矛盾点やアドバイスをくれる人がいれば、作品はさらに素晴らしいものになるのではと思う。
    ヒロインが美人だったり可愛かったりするわけではない、と言うのはなかなかよかった。また、独創的でテンポの良いストーリーで、竜の正体という謎も残しつつ、最後の終着点も予想ができないという息を呑む展開なだけに、ストーリーで感じたいくらかの矛盾が少しもったいないと感じる作品だった。
    サマーウォーズ三部作として、次回作もこの世界観で作ってもらえるとファンとしては嬉しいと思う。

  • 映画の感想

    ストーリー、音楽、映像もどれもよくて映画館で観て本当によかった映画。
    涙もろくなったせいか、始まってすぐに涙。そして3回くらい涙してました。。

    お母さんが小さい時に亡くなってしまった。
    自分がいるのに、見ず知らずの子供を助けに自分を置いて川に飛び込んで行ってしまった。
    引き留めたけれど、
    ”自分が助けなきゃ、あの子が死んじゃう”
    と言って川に飛び込みこの世を去ってしまった。

    ”なぜ自分を置いて見ず知らずの子を助けたの?”

    この深い悲しみを抱えながら生きる高校生。
    歌おうと思っても、悲しみで歌えない。
    そんな時に仮想現実「U」を教えてもらう。

    そこでやっと歌うことができたすず。
    瞬く間に20万人フォロワー
    なんと世界ランク7位になるくらいの注目歌姫に。

    歌、そして竜との出会いで少しづつ
    泣いてばかりの臆病だったすずが前に踏み出していく物語。

    結果的には、すずの周りには本当に温かい人たちばかり。
    お父さん、親友、幼馴染、お母さんの友人たち、、
    みんな、すずが前に踏み出すのを優しく見守ってきてあげたんだなと。

    主人公の深い悲しみ、苦しみ、悩みを抱えもがいている心情や姿が歌や映像にとっても表れているから感動するのだと感じました。

    (Bellと聞いて、美女と野獣からの発想なのかなと思っていたら、まさに。竜とBellの出会い、Bellが竜に歩み寄っていく姿、心が通い合う場面などまさに美女と野獣を思い出すくらい素敵に描かれてました。)

  • 映画に先駆けて読んでおきたい派なので。
    (映画はまだ見てない)
    こんなオチとは予想だにしなかった・・・

  • 主人公 鈴が ある日、ネットの仮想世界、U ユーに訪れ、自身の分身である アバター ASアズ によって、仮想世界で過ごし始める。
    そこでは、50億人の人々が過ごす仮想世界、鈴は
    自称ベルとして、その世界で歌を披露する。
    後日、その歌の影響か、鈴のフォローワー が何千万と増えている事に彼女は驚愕。
    そのままの流れで、その楽曲をUの世界で再び、ライブで披露するも、突然現れた。龍とジャスティスと名乗るものに邪魔をされてしまう。
    しかし、彼女は、龍の存在が気になり、龍を探し始めるのだった。

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著者プロフィール

1967年富山県生まれ。91年東映動画(現・東映アニメーション)入社。アニメーターおよび演出として活躍後、フリーに。『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(09年)を監督し、国内外で注目を集める。11年には自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立。監督・脚本・原作を務めた『おおかみこどもの雨と雪』(12年)、『バケモノの子』(15年)はいずれも大ヒットとなり、『未来のミライ』(18年)ではアニー賞を受賞、米国アカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネートされ世界中で注目を集めた

「2021年 『角川アニメ絵本 竜とそばかすの姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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