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感想・レビュー・書評
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漫画で読むのは邪道かな…と思い目を背けてたけれどなかなか原書を読む気にもなれず、、
有名な作品ばかりだから、ある程度内容は知っておきたい気持ちがついに勝って、まんがで読破シリーズ一挙読み。
まずは海外著者のものから手当たり次第。
科学的な発見と、当時の宗教思想との闘いや葛藤は日本人の私には想像を逸する。。
発見をしただけでも凄いことなのに、それからが闘いのスタート。
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種の起源の内容よりもそれが書かれた経緯といったことがよくわかる。最後に内容がまとめて書いてある。
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『種の起源』を書いたダーウィンの生涯について漫画で解説した本。
進化論ってそれこそ紀元前から、存在した概念だったということを初めて知った。地動説といい、何でこうも紀元前から唱えられていたのに、宗教的に否定された時代があったんだろうか。
どんなにつじつまのあわない事でも、神の意思といってしまえば簡単というのは、なるほどなと思った。神の因果とでもいえば、論理的飛躍も超越するだろうしなぁ。
そういえば、『涼宮ハルヒの憂鬱』という作品について、どんな話でも許されるのは「ハルヒが望んだから」ということにすればいいからということを昔誰かが言ってるのを思い出した。
それにしても、ガラパゴス諸島というのは、本当に不思議な島だなと思う。複数の島にいる動物もそれぞれ特徴が違うのか。これは確かに進化論の重要な手がかりになったんだろうなということが分かる。ダーウィンがガラパゴス諸島を訪れていなかったら、進化論が世に知れるのはもっと遅れていたのだろうなと思った。 -
2023.1.26
・ダーウィンは博物学者として世界一周の旅に乗船して貴重な動植物を収集した。博物学や地質学の発展によりはるか昔からこの世界が存在していたこと、その長い歴史の中で絶滅も含め動物相が変わっていった事実が明らかとなり、神が動物を一度に作ったという聖書の記述への疑問がつよくなっていった
・地層と動植物相の歴史的な違いという事実の説明として聖書に適合的なものは天変地異と再創造の繰り返しとする天変地異説と斉一説が対立していた
・産業革命と大航海時代による科学の発展により、地動説など従来の宗教の枠組みを否定する科学的発見が相次いだ
・方向性のない変異、適者生存という適応、特質を掛け算的に強くする遺伝の3つにより単純な単細胞から現存の多様な動植物が生まれる進化の過程を説明した
・適者生存の発想は、古典的経済学者のマルサスによる環境による人口の抑制から着想を得ている
・首の短いキリンと首の長いキリンの化石は見つかっているが中間のキリンの化石は見つかっていない。これはミッシングリンクといわれており、進化論否定派の論拠の一つ
・またカンブリア爆発と言われる特定の時期に原生生物に近い動物が一斉に生まれた事実もなぜなのかは議論が続いている
・文化的には聖書の創世の否定につながるため、発表時には否定派が多かったし、現在でも宗教原理主義者からは進化論の教育を抑制し、創造論の教育を促進すべきとの意見もある。当初絶滅した動物の化石がみつかってもノアの方舟による絶滅説で説明しようとした博物学者もいた
・適者生存の原理は人為的な選別により種を優良に「進化」させていけるとする優生論を生み出した -
ダーウィンの人生に少し触れられておもしろかった。本編後の解説部分が理解を助けてくれてよかった。絵柄も見やすくて、種の起源については他の本も読んでみたくなった。
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NDC(9版) 726.1 : 漫画.挿絵.童画