magiyamaさんの感想
2024年1月22日
翻訳が非常に読みやすい。生きる目的は後付けであって、物や人間の存在自体に意味なんてなく茶番でしかない。ただそこに存在しているだけ。そんなこと考えて生きてたら鬱になりそうだが、主人公がレコードを聴く最後のシーンで将来やりたいこと(小説を書き上げること)を見つけ、新しい一歩を踏み出していくところは読後に前向きな気持ちにさせてくれるので良い。
J‐P・サルトル(Jean-Paul Charles Aymard Sartre) 1905年6月21日 - 1980年4月15日 フランスの哲学者、小説家、劇作家。20世紀を代表する哲学者・思想家のひとりで、「実存は本質に先立つ」と語り、実存主義思想の代表的哲学者とみなされる。そして、発言と行動が注目される知識人のひとりであった。フランスのみならず、日本でも大きな流行が起こり、多大な影響を各方面に与える。代表作に、『嘔吐』、『存在と無』、『実存主義とは何か』、『自由への道』など。