恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (Celicaノベルス) [Kindle]

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  • TOブックス
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感想・レビュー・書評

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  • 題名通りの筋書きではあるが
    読んでみるとこの題名でいいの
    もっとまともな
    それっぽい題名をつけた方が良かったのでは
    と思うものの
    読み終えてみると
    まあそうねそれが主題よね
    となる一冊
    でもせめて略しやすい題名を選ぶべきでは
    あと長ったらしい状況説明な副題は本作に限らず
    作品への侮辱だと思うが
    読者がそうしないと買ってくれないというなら
    そんなのを相手にしなければならない環境に
    同情しかない
    で題名はともかく中身は相当にまとも
    展開のむりやり感を勢い重視で
    それなりにまとめているところは感心できるし
    しょせん恋した相手との二人だけの世界であるところを
    無理なく理屈付けて背景を色付けているのは
    結構な手腕と感じる
    作者の実力が充分に感じられる作品で
    『Unnamed Memory』などと同じく
    おば……大人の少女小説として充分な出来だが
    題名を含めたパッケージングは
    業界の貧困さと相まって物悲しい

  • 2度目の挑戦でも読み進めることができず、コミック版で読んだ。複数サイトでレビューを確認したら極めて評価が高い。読み続けられないのはヒロインに好感が持てないからだ。片思いの相手が別の人物に好意を持っていると知ったらショックかもしれないが、代わりに死んでくれと言ったも同然なのに恨んでいる様子もない。それでも求愛してみたなら勇気があると好意的に思えたかもしれないがそれもない。自尊心が低すぎる。こういった人物を応援したくなる読者も多いのかもしれないが、私はそうではない。それに現時点で4巻まで出版されているが完結していないようだ。そこまで長く費やせるネタなのか疑問。瘴気?の発生源の秘密が物語の核なのかもしれないが、興味なし。私は心身ともに自立した(自立したいと努力する)女性が、自分にも他者にも世界にも公平である人物が好きだ。

  • 控え目で奥ゆかしい令嬢だったヒロインが途中からガラリと口調が変わります。厳しい環境で生き抜く為に逞しくなったのでしょう。控え目だった頃のヒロインが聖人君子みたいな人じゃなくて、腹の中には暗い感情も持っていた事に好感を抱きました。とても面白かったです。

  • 1巻完結ではありません。
    イラスト美麗!

    伯爵家の養子・ウィステリアは、公爵家の“生ける宝石”ブライトに恋をしていた。養子で、妹・ロザリー(伯爵夫妻の実子)のような魅力のない主人公は、功績があれば宝石を手に入れられるのではないかと考えていた。しかし、功績を上げる前にある不幸が伯爵家を襲い、ウィステリアはブライトに「ロザリーの代わりに…」と言われてしまった…。


    シリアスです。
    途中から楽しいやり取りもあります。


    養子で不幸ということはなく、伯爵夫妻もロザリーもウィステリアに優しいです。だからこそ、伯爵夫人の言ってはいけない一言(最後まで言わなかったけど)が辛かったです。ウィステリアに耐性があったから、言ってしまったんだと思いますけど。

    ブライトも、最初からウィステリアに言ったわけではなく、他の人にもあたった上でウィステリアに「ロザリーの代わりに」と願います。それまでブライトがウィステリアの気持ちに気付いてたのかは分かりませんが、ここのやり取りで分かったはず。でも、撤回しない。愛する人を死なせたくない一心とはいえ、酷い仕打ちです。(だから後で夫婦生活に多少の影を落とすのは当たり前!)

    ウィステリアがロザリーの代わりに死地に赴いてから、20数年後。《未明の地》にて、喋る聖剣《サルティス》と生き延びていたウィステリアの元に、ブライトとロザリーの息子・ロイドがやってきます。王女と結婚するために、聖剣を取りに。

    涙が出ました。
    父親は愛する人の代わりにウィステリアに死ねと言い、息子は求婚のためにウィステリアから相棒を取り上げるのか!と。

    ロイドはふてぶてしくて「このやろー!」って感じでしたが、ロイド側の話でそれも薄れてきて、1巻の最後では「おおっ!?」って変化があり、2巻に期待。

    サルティスがいて本当に良かった!ウィステリアにも読者にも!な1巻でした。

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著者プロフィール

2009年『真紅の式使い』(一迅社文庫アイリス)にてデビュー。主な著作に『白竜の花嫁』シリーズ(一迅社文庫アイリス)『引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約』(MF文庫J)など。

「2018年 『太陽と月の聖女 乙女ゲームの真ラスボスになって全滅の危機です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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