恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに?と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (Celicaノベルス) [Kindle]
- TOブックス (2021年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (361ページ)
感想・レビュー・書評
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題名通りの筋書きではあるが
読んでみるとこの題名でいいの
もっとまともな
それっぽい題名をつけた方が良かったのでは
と思うものの
読み終えてみると
まあそうねそれが主題よね
となる一冊
でもせめて略しやすい題名を選ぶべきでは
あと長ったらしい状況説明な副題は本作に限らず
作品への侮辱だと思うが
読者がそうしないと買ってくれないというなら
そんなのを相手にしなければならない環境に
同情しかない
で題名はともかく中身は相当にまとも
展開のむりやり感を勢い重視で
それなりにまとめているところは感心できるし
しょせん恋した相手との二人だけの世界であるところを
無理なく理屈付けて背景を色付けているのは
結構な手腕と感じる
作者の実力が充分に感じられる作品で
『Unnamed Memory』などと同じく
おば……大人の少女小説として充分な出来だが
題名を含めたパッケージングは
業界の貧困さと相まって物悲しい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2度目の挑戦でも読み進めることができず、コミック版で読んだ。複数サイトでレビューを確認したら極めて評価が高い。読み続けられないのはヒロインに好感が持てないからだ。片思いの相手が別の人物に好意を持っていると知ったらショックかもしれないが、代わりに死んでくれと言ったも同然なのに恨んでいる様子もない。それでも求愛してみたなら勇気があると好意的に思えたかもしれないがそれもない。自尊心が低すぎる。こういった人物を応援したくなる読者も多いのかもしれないが、私はそうではない。それに現時点で4巻まで出版されているが完結していないようだ。そこまで長く費やせるネタなのか疑問。瘴気?の発生源の秘密が物語の核なのかもしれないが、興味なし。私は心身ともに自立した(自立したいと努力する)女性が、自分にも他者にも世界にも公平である人物が好きだ。
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控え目で奥ゆかしい令嬢だったヒロインが途中からガラリと口調が変わります。厳しい環境で生き抜く為に逞しくなったのでしょう。控え目だった頃のヒロインが聖人君子みたいな人じゃなくて、腹の中には暗い感情も持っていた事に好感を抱きました。とても面白かったです。