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感想・レビュー・書評
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種苗法改正案、改定蓄安法などの法案の問題点を痛烈かつ本質をつき批判をしている。カロリーベースの自給率を見て、農業が弱まっていることが分かるのに、政府が取っている施策は真逆の施策、農家をより弱める施策をとりがち。背景には米国のM社があるのではないだろうか。
この辺のやりとりは私も全く同感である。そして、筆者の農業を救済するための施策案は一見の価値あり。
最後にある付録は秀逸。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かつて農地だった土地が住宅になり、ショッピングセンターになり、耕作放棄地が増え、車で市内を走っていても、それらは以前よりも多くなっている気がする。国の農業政策は一貫性がなく、グローバル企業が利するよう改革され、農業で働くという魅力、環境作りも一向に整備されない。
著者も教育に触れているが、学校でも農業に関する教育が必要なのではないか。最近流行りのSDGsを学校でどう教えているのか知らないが、持続可能な開発には農業は欠かせないものである。小学生に英語を教える時間があるのなら、「農学」の教科も作ってもいいのではないか。
消費者は安い商品に飛び付き、生産者の立場は小さく扱われる。報道では今年は野菜が高い、ジャガイモが不作だ、そして買い物客へのインタビュー。「今だけ、カネだけ、自分だけ」、消費者と生産者は農業に限らずつながっており、後で自分たちに何らかの形で返ってくる。
安全、安心が脅かされている日本の農業。1度放棄した農地は簡単には戻せない。手遅れになる前に全ての国民が考えないといけない問題が農業には山積している。 -
東大の鈴木宣弘教授のデマ本を読みました。
https://jacom.or.jp/column/cat647/
↑農業協同組合新聞のコラム+αがこの本なので、敵の出方を知るための目的でさえ買う価値なし。
新しいデマは、IMFのせいでハイチの「コメの生産が大幅に減少」というもの。
実際は横ばい。
https://seisenudoku.seesaa.net/article/484949701.html -
1時間くらいで一気に読みました。鈴木先生の言説はさまざなところで拝見していましたが、本書は、新書としてコンパクトに重要な論点がまとまっているのが嬉しいですね。最後の付録の「建前→本音の政治・行政用語の変換表」が面白いw。例:「国益を守る」→自身の政治生命を守ること。アメリカの要求に忠実に従い、政権と結びつく企業の利益を守ることで、国民の命や暮らしは犠牲にする。
「自主的に」→アメリカ(発のグローバル企業)のいう通りに。
改めてもう国の農政は完全に破綻しているので、地域で農業を守っていくしかないよねって改めておもひました。ただゲノム編集のような自然環境に入って交配を繰り返すものは、今を生きる人類だけでなく、下手すれば数十万年・数百万年単位で自然環境に影響を与える可能性がある代物なので本当に止めないといけません。