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感想・レビュー・書評
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ある程度短略的な意見も見えるが本の長さゆえなのか。中国についての分析は意外と少ないので助かる。とても参考になった。
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シリーズ4作目◆ますます緊張を高める米中関係、完全に全方位敵対路線に入った「最後の皇帝」は何を目指すのか◆「国家情報法」「反外国制裁法」など強硬策を展開する皇帝の嫌がることを列挙、小国が「メンツを潰す」これが一番効くとのアドバイスがリアル。旅順の機関銃は陸に上がった水兵が使った、戦車は英海軍航空隊の着想(タンク=水槽)、これは豆だが驚きました「存在する技術を画期的に使用することこそ、軍事テクノロジーの要諦」は、なるほどだ。ただ水上艇の低評価だけは懐疑的だが…予言的で。「逆説的論理」恐ろしい子(2021年)
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前半は中国と習近平の話だが、後半は戦争についてでいつの間にか話が代わっているが、大変興味深い内容で面白い
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奥山真司氏がルトワック氏に対して行ったインタビュー等をまとめたもので、アメリカ側の視点で米中対立を読み解いたものであるが、日本の外交・防衛に関しても数多く言及しています。
中国は21世紀に入って以降4つの戦略の変化があったとルトワック氏は説きますが、チャイナ1.0から4.0に至る過程は納得いくものでした。
日本の参考になるのは過去のフィンランドとその隣国のスウェーデンの関係で、いざとなったときフィンランドに大量供給するために対戦車砲を配備することや、空軍力の過剰とも言えるほどの強化したとのことで、これは日本で今後議論が深まるなと思いました。
戦略的に強い国は周りと同盟を結べばいいが、結ばないと小国同士が他と結びついて「大国は小国に勝てない」というのは、ナポレオン戦争時のスウェーデンの動きを例に紹介されてるのはなるほどなと思いました。 -
稀代の米戦略家エドワード・ルトワックの現代中国及び習近平の分析を基に、日本の生き残る道を示した作品である。
分析1:チャイナ1.0〜チャイナ4.0の変化
分析2:毛沢東の文革路線を忠実に継承する皇帝の性格
分析3:オーストラリアのケースから分かる中国の弱点
分析4:冷戦時代のフィンランドとソ連の関係からスウェーデンのやり方が台湾有事の日本の立ち位置の参考のなる事
各分析は、秀逸である。 -
前半で中国の戦狼外交が民主主義国家を相手にした孤立につながるというシンプルな内容で目新しい情報はない。日本は中国の居丈高な脅しに怯むことなく、日台米関係を強化すべし。全体主義国家は独裁者が不測の事態に陥れば容易に崩壊するのは歴史の常。68歳の習近平がいつまで皇帝然として権勢を揮うことができるだろうか。