システムを作らせる技術 エンジニアではないあなたへ (日本経済新聞出版) [Kindle]
- 日経BP (2021年7月22日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (491ページ)
感想・レビュー・書評
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ITコンサルやエンジニア向けのシステム開発プロジェクトの指南書は多くあるが、ユーザー部門向けにシステム開発をさせる側としての解説書は、ありそうでなかったと思う。
本書でも触れられているが、システム開発をIT部門やITコンサル、ベンダーだけでやろうとすると、高確率で失敗する。経営層や業務部門の協力が必須であるし、もっと言えば関係者がOne Teamにならなければいけない。
本書に記載されている具体的なプロセスは、必ずしもこのとおりやる必要はないと思うが、最初の方に記載されている「ゴール(Why)」を明らかにする」ことは、どのようなプロジェクトでも必須であり、ゴールをステークホルダーで共有できるかどうかが、プロジェクトの成否を決めるように思う。
DXがバズワードになって久しく、ユーザーが置いてけぼりになったプロジェクトの失敗例が巷にあふれている今こそ、すべてのユーザーにおすすめの一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
システム開発に携わる人が押さえておきたいノウハウがたくさん詰まっているし読みやすい。要件通り開発すればOKというIT側の考えや、依頼さえすればいいだろうという「作らせる」側の甘い認識では、よいシステムはできあがらない。
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読み始めてから、最近読んだ「ファシリテーション型業務改革」と同じコンサルティング会社の書籍であることに気付いたが、それと比べるとやや落差が(作りもやや適当な感じが)。
システム開発の本当にハードな意思決定、例えば、開発のコストベネフィットをどう定量的に算出するか?重大なイシューが生じたときのgo/no-goをどうするか?にはほぼ触れていないのが残念だった。 -
システムが業務を変える具体例や、不確実性コーンへの対応が参考になった。他は一般的な内容
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奥田さんより紹介してもらった。2024/2/19
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直截的なタイトルからしてわかりやすい、そして非常に中身が濃い本だった。
とりわけ事例を扱ったコラムが著者の体験が詰まっている感じだった。特に間接部門というお金を生む出みださないセクションが予算を確保するあるべきアプローチにも触れていたので良かったね。 -
システム開発が上手くいかない理由について、踏み込んで書かれている本。長いので1回読んだだけでは理解できないが、何度も読み返す価値がある本。
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・ベンダーにシステムを発注する企業の担当者が、いかにプロジェクトを進めていくか?という本。「なるほど」と何度も首肯しながら読んだ。
・どっちかと言うと、技術的な知識の乏しいベンダー側の営業とかPMが、自社の開発プロジェクトの中でSEやPGと付き合っていく方法論みたいのを期待してたので、実はちょっと狙いが違った。
・ただ、裏表の話になってて、発注側の提案意図を理解できれば、受注側はそこをターゲットに対応することで、意思疎通の齟齬が起きにくい筈。自社の今の体制を顧みて、気付きも少なからずあった。