ヤマケイ文庫 働かないアリに意義がある [Kindle]

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  • 山と溪谷社
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感想・レビュー・書評

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  • 人間という生物や社会に関する話に展開するのかと思ったのですが、終始、蟻の生態に関する本ですw

    それでも蟻や昆虫の生態から我々が学ぶべき反脆弱性の観点は多々ありました。知識の教養として読んでみると面白いです

  • アリなどの社会性昆虫の生態を解説した本。

    社会性昆虫の生態を通して、社会性や集団について考察しています。

    ゆとりがなく、短期的な効率しか求めない状態はきわめて危険なこと。長期的な視点を持ち、ゆとりを許容できる健全な状態を作ることが大事。

  • 自己の繁殖は行わず、他者のために尽くすという、一見合理的とは思えない不思議な行動をとるアリなどの動物たちがいるが、なぜそのような行動様式なのか、今の研究で分かっている範囲で説明してくれる。ひろゆき氏の煽り文句はともかく、最新の研究結果も盛り込みつつも分かりやすい説明になっていて、非常に読みやすかった。

  • 2:6:2の法則は聞いたことがあったけれど、それを実験で実際に証明されてきた時代の流れから説明してもらえる総論だった。

    働かないアリは緊急事態には働くようになるため、コロニーの長期的存続に必要だということ。
    また働かないアリは決して働きたくないわけではなく、他のアリに比べて働くまでの閾値が高いだけなのだということ。
    この2点が個人的には驚きだった。

    でも、言われてみれば納得で実際に人間社会でも働かない人は働きたくないわけではなく、その意欲のスイッチが人より重かったり固かったりするだけで、上手にそのスイッチを入れられれば動くんだろうなと思った。

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著者プロフィール

進化生物学者、北海道大学大学院准教授

「2022年 『面白くて眠れなくなる進化論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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