アルプスの少女ハイジ (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 第一部と第二部はそれぞれ別々に出版された作品とのことだが、どちらも展開に無駄がなく最後まで引き締まった内容。よいシーンはいくつもあるが、ハイジのおじいさんが失っていたものを取り戻す場面が短いながらもとても印象的で好きだ。ハイジの存在を介して、人々のあいだに交流の輪が生まれ、あるいは再生されていくところが素敵だと思う。
    日本のアニメシリーズがかなり原作に忠実な作りだとわかり驚いた。大きな違いというべきものはやはり「信仰」の要素だろうが、すべては神の思し召しでありこの世に無意味な事柄など何ひとつないのだという原作のテーマも、ハイジたちがアルムの山で活き活きとした姿を見せる様子を通じて「楽しさ」を追体験させてくれるアニメシリーズも、どちらもすばらしい。

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著者プロフィール

1827年、スイス・チューリヒ近郊の村で医師の娘として生まれ、地元で語学と音楽を学ぶ。弁護士ベルンハルト・シュピリと結婚後、40代になってから小説の執筆を始める。病弱だった一人息子の転地療養に付き添い、マイエンフェルト近郊のラガーツ温泉に滞在した際『ハイジ』の着想を得て、52歳のとき第1部を発表。これが大ヒットとなり、翌年に第2部を発表。ともに世界的な成功を収める。生涯で約50編の作品を残し、1901年、74歳で死去。

「2021年 『アルプスの少女ハイジ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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