百年メンタル~心の調子をキープする言葉の取扱説明書 [Kindle]

著者 :
  • 大和書房
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 9
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (220ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • メンタルコントロールの重要性とその方法を学ぶための本です。
    現代は変化が激しくなっている時代といわれますが、それについていくことで心が疲弊し、メンタルの不調を感じる方も増えているという話もよく聞きます。
    多様性が増す中で、これまでの価値観だけで動いてしまうと、うまくいかないことも多いようです。
    脳の特性を知っておき、自己肯定感を大事にした考え方、行動が有効であることを教えてくれる1冊です。
    ビジネス、プライベート問わず、人間関係などで悩む方におすすめできます。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

    「これまでの『努力』『反省』が優先される文化から、『自分なりに』『楽しく』という方向にシフトしてきた感がある。それこそ、この時代に必要な精神。」
    「①脳は思考より言葉を信じる、②脳は最後を記憶する、③ワクワクすることしか続かない、④イメージを現実として受け止める、⑤最悪を想定しておくと崩れにくい、⑥喜ぶ人が見えるとやる気になる、⑦感謝のエネルギーは計り知れない、という特性を生かすことが大事。」
    「目標がない、ということは『行き先が見えない』状態で、見えない場所を右往左往して、体力と精神と時間とお金を『浪費』している。目標を見つけてそこに向かうのは『投資』。小さいことでも目標を決め、『やりきった』という成功経験は必ずプラスになる。」
    →努力、反省が大事なことは昔も今も変わりありませんが、脳の特性を意識し、「なんのために」という目標を設定すると、それらがより生きたものになるのだと思います。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ・メンタルに関する不安・不調を脱するカギは「自分の感情をコントロールする」こと。なんらかの状況において、必要以上にプレッシャーを感じるなど、感情がよくない方向に動いた時、その感情をきちんとコントロールしてよい方向に導く。結果を左右するのは、その方法を知っているかどうか、その上で、トレーニングを積んで、実際に感情をコントロールできるかどうか。「言葉遣い」を「プラスの言葉」に変えれば、着実に好転していく。
    ・これまでの「努力」「反省」が優先される文化から、「自分なりに」「楽しく」という方向にシフトしてきた感がある。それこそ、この時代に必要な精神。
    ・脳が、イメージしていることを現実かどうか判断できない特性を利用する。喜ばせたい人の顔などを鮮明にイメージしていると、脳の中では現実に起きていることと同じように記憶される。

    ○自分の感情をコントロールする7つの大原則
    ・①脳は思考より言葉を信じる、②脳は最後を記憶する、③ワクワクすることしか続かない、④イメージを現実として受け止める、⑤最悪を想定しておくと崩れにくい、⑥喜ぶ人が見えるとやる気になる、⑦感謝のエネルギーは計り知れない、という特性を生かすことが大事。

    ○自己肯定感のプラス言葉とマイナス言葉
    ・自己肯定感が低くなる大きな要因に、これまでの「できなかった」体験が脳に深く記憶されてしまっていることがある。常に物事をマイナスに考える傾向になり、心の状態がなかなか上向かない。プラス面に視点が移せるようにしてみる。
    ・嫌なことがあったら、脳は最後を強く記憶するという性質を使う。寝る前に肯定的な思いをつくってしまえば、肯定的なデータとして記憶してくれる。寝る前に、今日できたこと、今日うまくいったことを少しでも思い出す習慣が作れると最高。
    ・「ありがとう」という感謝の言葉を口にすると、脳幹から「ドーパミン」や「エンドルフィン」といった報酬系のホルモンが分泌され、脳が快反応を起こし、肯定的な状態になる。そうすると、無意識にパフォーマンスも向上していく。ありがとうの繰り返しが、いつの間にか自己肯定感を高めてくれる。

    ○やる気のプラス言葉とマイナス言葉
    ・人はいざ動き出そうとするとき、夢や、やりたいことが大きければ大きいほど怖気づいたりしてしまうが、まずは小さいことでもやってみることを大事にする。
    ・目標に向かうためのエネルギーを満タンにするためには、「なんのために」が大事。目標を設定した後、「なぜそれをする必要があるのか」「今それをする理由は何か」の2つを徹底して考えてみることが、燃え尽きないようにするカギ。
    ・脳は思いよりも言葉や態度、表情に影響されやすく、ポジティブな態度や表情をすると、心もそうだと錯覚して、その通りに思いが変わる。意識的に背筋を伸ばして堂々と歩くだけでもいい。ただし、一時的なものでもあるので、普段から意識して徹底的に習慣にしていくことも重要。

    ○目標のプラス言葉とマイナス言葉
    ・目標がない、ということは「行き先が見えない」状態で、見えない場所を右往左往して、体力と精神と時間とお金を「浪費」している。目標を見つけてそこに向かうのは「投資」。小さいことでも目標を決め、「やりきった」という成功経験は必ずプラスになる。
    ・喜ばせたい人、笑顔にしたい人を明確にイメージする。ゴールが自分のためだけだと、逆境や壁にぶつかると自己防衛本能が働いて諦めてしまう。「喜ばせたい人」がいれば、粘る力が湧いてくる。
    ・優先順位を作る。時間、労力、お金は有限。あれもこれもやろうとしても分散する。まずはこれ、次はこれ、と1つ1つに集中する。他のことを捨てるのではなく、一旦置いておく。そもそも脳は1つのことしか集中できない。1つ実現したら、次の目標へ集中。選択と集中を繰り返し取り組むと成功しやすい。

    ○本番のプラス言葉とマイナス言葉
    ・前向きに物事を考えるのはいいことだが、うまくいくことだけを考えていると、うまくいかないときにメンタルが落ち、その途端にマイナス思考になってしまう。真のプラス思考の人は、起こりうるピンチを想定した上で、ピンチの時にどう対処するかを事前に考えていて、実際の場面でやるべきことをしっかりできる。

    ○人間関係のプラス言葉とマイナス言葉
    ・人間関係で一番やりがちなパターンは、相手を変えようとすることだが、人の考え方や価値観は簡単には変えられない。だから、自分の思い通りにならず、イライラが募り、ストレスでいっぱいになり、心の調子がどんどん下がってしまう。「他人の言動に振り回されない」よう、自分が相手に対する接し方や考え方を変えるしかない。
    ・なりたい姿を体現している人が多いグループのメンバーに加わるのが重要。環境でもメンタルは変わる。悪口や負の影響があるところへは足を踏み入れない。誰かの悪口を聞いて、同調することを繰り返すと、深く影響を受ける。そうなると、自分も人のことを悪く言いやすい脳になる。
    ・壁や逆境は誰にでもやってくる。諦めにくい人は、どんなことにでも「おかげさま」と考えられる。他者や日々の些細なことに感謝できると強い。乗り越える力が湧いてくる。折れやすい人は、自分のことだけに意識が向いてしまっている。うまくいかないと、まあいいかと締めてしまう。
    ・人は皆、自分の価値観を持っている。相手には相手の世界があることを認めようとせず、自分の価値観が正しいと思って正論を振りかざすと、相手と衝突してしまう。まずは相手を認め、「人は変わらないものだ」と考え、自分が変わればいい。誰かが決めた目標は長続きしない。自発的に決めるよう促す。「誰かのために」という感情を持ってもらうと、行動に強く結びつく。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

◎メンタルコーチ◎富山県高岡市出身。石川県金沢市にオフィスを構え、全国で活動している。子供からビジネスマン、アスリートまで2万人以上指導、セミナーは年間100以上。◎メンタルコーチを務める高木菜那選手が平昌五輪女子スピードスケートで日本女子史上初めて同一大会で2つの金メダルを獲得、女子テニス日比野菜緒選手がジャパンオープンで史上初シングルス・ダブルス優勝、星稜高校野球部を復活させ 24 年ぶりの甲子園決勝へ導くなど、その実績は数えきれない。

「2023年 『こどものやり抜く力と自己肯定感を一気に高める 超メンタルコーチングBOOK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

飯山晄朗の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×