デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上 デューン・シリーズ (ハヤカワ文庫SF) [Kindle]
- 早川書房 (2021年10月5日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (453ページ)
感想・レビュー・書評
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新訳で少し読みやすくなったが、やっぱり世界観に頭をなじませるのが難しい・・。
それでもこの異様な世界は魅力的でもある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中巻へ。
もっと早く読めばよかった…。先は先へと止まらぬ面白さ。 -
ぼくの生まれた年に上梓されたSF小説の古典。矢野徹さんによる翻訳本を20歳前後に読んだ記憶があるが、今回読んだのは酒井昭伸さんの新訳版だ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映画化作品の2作目が今年公開されるので、その予習と復習を兼ねている。
いやあ、驚いた。新訳の効果もあるのか、全然古さを感じなかった。その圧倒的なスケールとアイデアに舌を巻いた。設定やヴィジュアルは前記映画でイメージが固定しているけれど、登場人物たちの内面はやはり小説でなければわからない部分が多い。その意味でも原作を読む価値はあったと思う。 -
旧訳はとても読みにくくて、途中で挫折した記憶がありますが^^;、この新訳はとても読みやすいですね。
旧訳の用語を多少覚えていたので、読み始めは少し引っかかりましたが、すぐに慣れて物語の世界に引き込まれました。
SF的な設定も面白いですが、それ以上に登場人物の心理や各勢力の思惑が交錯しているところが面白かったです。続く中巻では、物語がどう動いてゆくのか楽しみです。 -
新しい映画が面白く、また書籍も新訳の評判がよかったので久しぶりに読んでみました。映画の内容を補完できるので読んでよかったです。この先、一気に読んでしまうか、映画を待つかが目下の悩みどころ。
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スターウォーズとアラビアのロレンス、ラストサムライ的展開。
・砂の惑星
・ワーム(蟲)
・催眠術
・I'm your father
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『Dune』シリーズ第1作▲香料メランジを産する惑星アラキスに移封となるアトレイデス公爵家、皇帝とハルコンネン家の罠の待ち構える過酷な砂の惑星を支配することができるのか▼映画の出来の良さに感動し読み始めました。改めて設定や描写の細かさに驚かされます。公爵レトがポールに「ゲリラ戦に重点を置いた訓練を積め~”マフディー”や”リサーン・アル=ガイブ”~その名で呼ばれることを利用しろ」と語るシーンは震えますね。フレメンの道具を造る文化の深みとは?ドラッグ《香料》で覚醒する見通す力とは?続きを読もう(1965年)
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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって映画化された『DUNE』を観たことで原作も読んでみたくなり、手に取った本作。
原作が60年近く前の作品なので、どこか古臭さを感じるかもと思っていたが全然そんなことはなかった。
典型的な貴種流離譚であり、領家同士の争いではあるのだが、女性が蚊帳の外に置かれることはない。それどころかベネ・ゲセリットと呼ばれる女性だけの教団が、かなりの力を得ており国や政治に介入してきているのだ。
彼女らは絡繰り声と呼ばれる、人を操る声を持っていたりするのも面白い。
映画ではこのベネ・ゲセリットである母レディ・ジェシカが、ポール・アトレイデイスをクイサッツ・ハデラックと呼ばれるとてつもない力を持つ存在にしようと動いていく。
だが、原作ではここがそもそも違っていてポール・アトレイデスが自らの力で過去を知っていったりするためポール・アトレイデスの特殊性が際立っているように思った。
まだ1巻だが原作と映画を比べてみると、小説のほうは英雄譚でもあるので神話的側面が強く出るように感じる。
だが、映画版は少年ポールがベネ・ゲセリットたちや政治的争いに巻き込まれることで、英雄と祭り上げられていき、英雄となってしまう物語のように見えた。
それと映画のパート1が、原作小説とほぼ同じところで終わってるのもアダプテーションという意味で興味深くもあった。 -
映画鑑賞後の為、世界観、設定など頭に入って来やすかった。
内容も良い -
- ファンタジー要素のあるSF。やや超科学的な表現はあるが、基本的には科学的な理解に基づいた設定。
- いうなればデルトラクエストをもっと難しくした感じ。久々にのめりこみながら読書した。
- まだまだアラキスの世界は秘密がたくさん隠されているようだ。次作が楽しみ。