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感想・レビュー・書評
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「夫婦同姓を法律で強制する最後の国」がわが国。本書は、世界各国で、夫婦同姓を強制されずに生活し、仕事をする女性ライターたちが、夫婦別姓問題について考えたレポート。夫婦同姓にまつわる女性の生きにくさをいやが上にも浮き彫りにし、男女差別の問題にまで視野が及ぶ。最終章は、櫻井龍子元最高裁判事らによる座談会「日本 別姓がなぜ必要なのか、どうしたら実現できるのか」で締める。説得力のある新書である。
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自分が結婚した時には、うまく違和感を説明できず、ちょっと駄々をこねただけみたいになり、結局、仕事で旧姓を使用するだけに落ち着いた訳だが。根性なしである。
それでも90年代後半にはまだちょっと珍しくて、ちゃんとした制度もなく、結婚する後輩たちによく相談を受けたりはした。
そういえば転職先では前例がないと言われたのだった…。
それにしてもこの本を読むと、国によって全然違うのだなと思う。苗字が同じだったら家族としての一体感とか連帯感が生まれるのか?よくよく考えたらそんなわけないやろ、って思う私も。 -
夫婦別姓 ――家族と多様性の各国事情。 栗田 路子先生、冨久岡 ナヲ先生、プラド 夏樹先生ほかの著書。夫婦別姓が法律で認められていない夫婦同姓が法律で強制されているのは日本だけ。夫婦別姓が認められないなんて外国と比べて時代遅れ。夫婦別姓 ――家族と多様性の各国事情を読むと、時代遅れの制度がいつまでも残っているのは時代遅れの政治家と裁判官の責任だと思います。夫婦別姓も事実婚も当然の時代がいつまでも来ない日本。ますます世界から取り残されそう。