- Amazon.co.jp ・電子書籍 (183ページ)
感想・レビュー・書評
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永守節で聞いているのは面白い。内容として興味深く感じたのは以下
・1番以外はビリである。
小さくてもよいから1番であることと1番を目指し行動することが重要である。
1番でなければビジネス的に成り立たなくなるという考え方の側面と
1番を目指すことで戦略的に動く必要がありそれが力となる
小さくても1番を取ることでの+の循環が生まれ
人が成長軌道に乗るというのがこの思想の一つの側面であると感じた。
また、逆に1番になれない部分はあえて力を入れずビリでもよいと説いている
・苦労困難から逃げない(先憂後楽の精神)
苦労・困難から逃げない人間こそリーダーの素質であり、運を招くものである。
人生はトータルで苦労と楽が50:50であり、人生の最後を楽で終えるためにも苦労に飛び込むべき
また、苦境に飛び越える意識の差は人の能力差よりも大きいとしている
(能力5倍、意識100倍)
その点で、日本電産では意識改革が最も重要である
(というか創業時の人材獲得経緯を考えたら、それしかないとも考えた)
・その他
永守さんの自身の負けん気やバイタリティの源の話や
京セラの稲盛さんがちらほら出てきたりとするところはエピソードとして面白い詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
稲盛和夫さんもそうだったけれど、成し遂げた人は並々ならぬ努力をされているなと思った。稲盛さんと同じ臭いがすると思ったら、永守さんも稲盛さんを尊敬し、その背中を追っていたと知り納得した。27歳で起業した時に掲げた目標をすべて達成しているのがすごいと思った。私も頑張ろうと思った。
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世界一の総合モーターメーカー、日本電産。同社を創業した永守重信氏が、半世紀におよぶ経営者人生と、その中で培ったあきらめない心、やり抜く思い、成しとげる力について語る書籍。
現代は、あらゆる分野で「一番が一人勝ちする」時代である。かつては、どのマーケットでも上位4社ぐらいは利益を確保できたが、いまではシェア1位の企業が全体の6割以上の利益をもっていく。まさに「一番以外はビリ」なのだ。
日本電産の“三大精神”の1つは、「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」である。筆頭に挙げた「すぐやる」は、スピードが成功への大きな要素になることを示している。
2008年のリーマン・ショックで、同社は売上がピーク時の半分以下になった。その際、永守氏は1929年の世界恐慌を分析して解決策を見いだし、窮地を脱した。困難に陥った時は逃げずにそれと向き合い、解決策をつかみとることが重要である。
創業以来、永守氏は「足下悲観、将来楽観」と言い続けてきた。いま調子がいいから、「このままでいこう」と足下を楽観していると、将来は危うい。一方、常に足下を悲観し、準備をしておけば、将来は明るくなる、ということだ。
創業時から、永守氏は“叱って”人を育ててきた。叱り方は生半可なものではなかったが、一方で、叱ったぶんだけ心配りもした。人を動かす上で重要なのは、厳しさとやさしさをバランスよく発揮し、相手の心の機微をつかむことである。
人は「飯を食わしてくれる」かどうかで、その人についていくか否かを判断する。日本電産はこれまで、リストラをすることなく、人を雇い続け、生活を保障してきた。その代わり、しっかり働いてもらうために意識改革を徹底している。 -
■根本的なことは、一般的なビジネス書や自己啓発本と内容は変わらない
■結局は、地道に努力することが最善の近道といった当たり前な話に感じたが、永守会長の気概や負けん気の強さは、凄いと感じた -
Audible にて。
上司のおすすめで読んでみた。
私なら、絶対にこんな人の下で働きたくないという感想。
まず、早飯・大声・早く出社する人間=仕事ができるとして、その基準で採用したという話に愕然。明らかに男性基準の採用しか考えられていない。入社前からパワハラの匂いがする。
そしてタイの工場が洪水被害に見舞われた際、避難命令が出ているにも関わらず工場復旧を優先するがために「逃げるな」という指示を出したという。その事で早く復旧できた、早い行動を取る重要性を身をもって感じた、とあるが、身をもったのは現地の人々であって、自分は命の危険もないところから何を言っているんだろうという印象。
この方の話を今後参考にすることはないであろう。 -
時代遅れと言われそうな経営方針かなと思うし、ゆとり世代の私からするとこの人のもとでは働けないなぁと思うのだけど…
読み物としてはとても面白い…。
永守さんは偉大だ!
今並行して読んでるティール組織でいうと、オレンジ組織なのかなぁ? -
2022年6月①
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Audibleで聴了
・諦めずにやる
・最後までやる
・できるまでやる -
日本電産創業者の自伝。
総じて、大味で骨太な自身のこれまでの苦労話や、成功談、生い立ち、母からの教え、自らの考える育成論、人間論みたいなものをざっくばらんにまとめた本。
本書が、世にこれまで出回ってきた「創業者の自伝」の類いと一線を画す要素はほとんどないと思われる。この評価については、私自身、あまりこのような自伝の類いを読まないたちなので、よくこういう成功者本を読む皆さんには、改めてご判断頂ければと思う。
とはいえ、28歳で4人で小さな六畳間から会社をスタートして、世界的モーターメーカーへと発展させた男の、これまでのストーリーは中々具体的に綴られていて、面白い。ここまでしなければ成功できないのかと迫るものがある。
大学改革についても、歯に衣着せぬ持論を展開しており、賛同しかねる部分もあるが、「こういう人もいて、世界で闘っているよね。信念があるのは美しいことだな。」という意味では悪くないのかもしれない。
この有言実行の男は、たしかにこれまで数えきれぬ人々の心を動かしてきたのである。
なにより、本書は「今時の役員のおじさんが好きそうな男らしさや、歯を食いしばれ!、人の倍働け!できる人はこうあるべきだ!というような価値観がウルトラスーパーな形で書きなぐられている(現代的にはブラック企業人といわれるようなマインドに当たると思う)」本なので、そういう「ジェネレーションギャップ」的なものを埋める、ある種の「教養」になると読んでいて思ったものである。
主にそういう意味で、一読の価値はある。