愛なき世界(上) (中公文庫) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 愛なき世界
    植物の世界
    こういうものを読むとよく調べて書いているんだなぁと思いつい読んでしまうが
    物語としてはもう少し展開があってもよかったなと思う

  • 日常的なストーリーっていう感じでした

  • 愛なき世界とは、感情を排して成長する、植物の世界だった。下巻に続く

  • めちゃくちゃ面白い。植物の世界も、研究の世界も。所々にクスクス笑えるエピソードが挿入されているところが憎らしい。愛はある。

  • 町の洋食屋さんで修行を積みながら働いている藤丸くんが恋したのは、東大で植物についてひたすら研究している本村さん。植物に対する愛を藤丸くんは分けてもらえることができるのか--??

    上は藤丸くん目線で素直な気持ちや研究ひとすじで何を考えているのかわかりにくい本村さんの様子がわかったけど、下は本村さん目線で、植物以外のことも不器用ながら考えていることがわかった

    研究の面白さをわかってくれて、美味しいご飯も作ってもらえるのだから藤丸くんとくっつけばいいのに!とヤキモキした笑

    大将の、頼れる兄貴な感じが好きだった

  • 人は愛せないの。植物オタクだから。
    そんな研究者に恋したコック見習の恋の行方。
    もう人ってバカ。ゆえに愛しいと笑わせてもらえる。
    そして、直向に向き合えるものを持つ人の美しさよ。

  • 下巻に続く

  • K様に勧められて読了。
    面白かった。
    理系に進むことを考える高校生、現役大学生にはもってこい。

  • 大学院で植物研究に没頭する本村(女)と料理屋で弟子として修業している藤村(男)のお話。

    「愛なき世界」という、恋愛要素多めのストーリーを想起させるタイトルではある。しかし実際は、植物研究という基礎研究分野ならではの悩みに苦しむ本村が藤村含めた周囲の人と関わることで研究の道に直向きに進んでいこうとするお話しであった。

    研究者の苦悩を推し量るのは困難であるが、本書を通して触れることができた。
    自分の知的好奇心に素直な本村に心を打たれた。
    不器用でおバカな藤村の素直さが印象に残った。

  • 新聞連載時に一回読んでいたが、改めて文庫で読んでみた。
    やはり三浦しをんのストーリーテラーとしての文才は一流である。また、今回は大学の理系研究室の日常が非常によく、正確に描かれていると感じた。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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