売れる言いかえ大全 [Kindle]

著者 :
  • フォレスト出版
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 18
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (449ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふーんなるほどね
    割と弊社は既に言い方気をつけてました

    改めて言葉の重要性をおさらいする意味では◎

  • 顧客とのコミュニケーションの重要性と、その方法を学べる本です。
    顧客第一で考え、行動しているのに、それを相手にわかってもらえない、信頼が得られないという方も多いのではないでしょうか。
    そんな時、実は、言葉の使い方、選び方が正しくないだけという場合もよくあるようです。
    言葉づかいをちょっと改めるだけでも、コミュニケーションが劇的にスムーズにいくことがあることを教えてくれています。
    ビジネスだけでなく、通常の会話でも使えるものも多いという印象ですので、多くの方にとって、新たな気付きが得られる1冊ではないでしょうか。

    【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】

    「良いコミュニケーションは、会話を促し、相手から情報を引き出す助けになる。必要なのは『話を聞く』姿勢。ほとんどは、人の話を聞くより、自分が話すことのほうに慣れている。会話をスムーズにするには、相手の話を遮ることなく、心から聞く姿勢が大切。『答えはお客様が持っている』ことを念頭に置く。」
    「長年のつきあいで信頼関係があるお客様と、曖昧な言葉でやりとりすることがよくあるが、重要なときに言葉が伝わらず仕事が滞ると、すれ違いが起こって関係が悪化することもある。5W1Hの『いつ』『どこで』『何を』などを使い、きちんと確認するとよい。お互い自分軸で考えると、言葉が通じなくなる。」
    「できること/できないことを明確にして、代替案を出す。何でも引き受けてしまうと、仕事が回らなくなる可能性が高い。『今日はムリだが、明日なら取りかかれる』といった代替案を出すのがベスト。」
    →相手の話をよく聞く、5W1H(6W2Hでもよいかもしれません)を使って確認する、Yes/Noだけでなく、代案(第3の案)を出す。どんな場面でも使える、意識しておくとよいことだと特に思うものです。

    【もう少し詳しい内容の覚え書き】

    ・発する言葉は、非常に大きな力を持つ。ほんの少しの違いで、人が動いたり、動かなかったり、勇気づけたり、傷つけたりもする。言葉の使い方次第で人生が決まることもある。

    ○好印象を残す
    ・何度も訪問する相手には、通常のあいさつに「ひと言」付け加える工夫をしたい。続けるだけで、少しずつだが、印象を大きく変えることができる。
    ・「○○さん」と相手の名前を呼ぶだけで、相手は気分が良くなるし、覚えていてくれたことが好印象につながる。顔と名前を覚える習慣は身につけたい。
    ・去り際には、「会えて嬉しかったです」という旨の声をかけることを繰り返していくと、確実に印象に残り、仕事がやりやすくなる。

    ○距離を近づける
    ・相手の言ったことに興味を持ち、共感する言葉を返すと、お互いに会話が弾む。相手の会話にそのまま乗っかるイメージ。自分の意見や考え方と違っていても受け入れてみる。

    ○会話を促す
    ・良いコミュニケーションは、会話を促し、相手から情報を引き出す助けになる。必要なのは「話を聞く」姿勢。ほとんどは、人の話を聞くより、自分が話すことのほうに慣れている。会話をスムーズにするには、相手の話を遮ることなく、心から聞く姿勢が大切。「答えはお客様が持っている」ことを念頭に置く。

    ○マル秘情報を聞き出す
    ・「はい」「いいえ」で答えられないオープンクエスチョンは、商談の導入部で話を広げたい時、商談内容の詳細を知りたい時、内容を深堀りしたいときに使用する。5W1Hと組み合わせると、内容を具体的にすることができる。
    ・「はい」「いいえ」で答えられるクローズド・クエスチョンは、「買うか」「買わないか」を迫るクロージングの場面で活用できる。マル秘情報を聞き出す時も、「はい」か「いいえ」の質問をすると、答えがなくても表情に表れ、概略がわかったりする。

    ○信頼関係がある場合
    ・長年のつきあいで信頼関係があるお客様と、曖昧な言葉でやりとりすることがよくあるが、重要なときに言葉が伝わらず仕事が滞ると、すれ違いが起こって関係が悪化することもある。5W1Hの「いつ」「どこで」「何を」などを使い、きちんと確認するとよい。お互い自分軸で考えると、言葉が通じなくなる。

    ○先手を打つ
    ・日本人には「空気を読む」習慣があり、物事をあいまいにしても、受け取り側がその場の空気を感じ取り、最適な判断をすることが常に行われる。慣れ親しんだ間柄以外の、ビジネスの場では「言った」「言わない」が許されず不向き。対面以外では特にその傾向が強い。自分から伝える意識を持つべき。
    ・納期なら相手の要望に合わせず間に合う日を言う、「○日の○時まで」と決めるクセをつける。第三者の名前を出し、他人を巻き込むと、反応してもらいやすくなる。

    ○商談を進める
    ・顧客の要望に沿って進めるのも大事だが、深くヒアリングをしていくと、実は別の商品のほうが合っていることもある。話の持っていき方次第で、結果は大きく変わる。
    ・3つの比較対象を用意していると、たいていは3つの中から選んでもらえる。1つだけだと、「はい」「いいえ」の2択になってしまう。
    ・オンラインで商談したい時、相手が難色を示したら、「こんなご時世ですので」と時代のせいにしてしまえば、相手も受け入れざるを得ない。実際にしてみると「思ったよりも簡単だった」という人も多い。

    ○交渉・折衝の最終局面で成約する
    ・交渉を有利に進める方法として、①(相手が迷っていたら)感情に訴える、②(相手の不安が見えたら)根拠を示す、③(理不尽な要求などに対し)強気に出る、④(相手が条件を出したら)譲歩する代わりに条件を出す、⑤(折り合わなかったら)中間点を取る、の5つのスキルがある。
    ・効果を上げる言葉と下げる言葉があるので、言葉づかいにも注意する。

    ○会議やプレゼンを進める
    ・冒頭で「本日のゴール(目標)は○○です」と目的を共有し、短時間で成果が出るよう工夫する。ゴールを決めることを目標として、話が脱線しないよう意識させ、ゴールから逆算して時間をコントロールしていく。
    ・相手に重要なポイントを意識してもらうためには、伝えた内容を「繰り返す」しかない。繰り返し方も工夫し、「大切なのでもう一度お伝えします!」と前置きする。

    ○次の商談につなげる
    ・次も打ち合わせの予定があるなら、今決めてしまったほうが得策。後回しにすると、相手の熱が冷めることも多く、次につながらないということも出てくる。タイミングを逃さない。

    ○不快にさせずに断る
    ・相手の話が長いときは、相手ではなく、「次の予定がありますので、そろそろ」と、次の理由があるという事実をそのまま伝え、理由にする。
    ・できること/できないことを明確にして、代替案を出す。何でも引き受けてしまうと、仕事が回らなくなる可能性が高い。「今日はムリだが、明日なら取りかかれる」といった代替案を出すのがベスト。

    ○クロージング・契約
    ・「ぜひ一緒にやりましょう!」など、少し調子のいい言葉のほうが、自然な流れを壊さずに済む。クロージングは、買ってもらおうとする作業ではなく、相手の背中を押す作業だと覚えておく。
    ・「契約してください」より「契約書にサインをしてください」など、行動をはっきり示してあげると、余計なことを考える時間を与えないで済む。

    ○関係を続ける
    ・売って終わりでは、次のタイミングを他者に切り替えられてしまう。その後の感想を聞くなど、接点を持ち続ける。会う用件がはっきりしていないと、前向きに対応してもらえないが、元々関係があるので、「より良い製品にしたい」という旨を伝えるなど、きちんと用件を伝えれば、断られることは少ないはず。

    ○クレーム対応
    ・クレームへの対応が悪いと、一気に信用を失う。日頃から良い対応をしていても、たった1回のまずい反応が目立つ。逆に、対応が良いと、信用が高まる。クレームのときは、お客様と話す機会が増えるので、距離が近くなる。普段では会えない上層部の方でも、簡単に会えたりする。
    ・クレーム対応はチャンス。できる限り迅速に対応する姿勢を見せる。自分に責任がなくてもまずは謝り、そのあと相手の気持ちが落ち着いてから理由をきちんと聞き取る。相手は「この先どうなるのか」を知りたいので、それを伝えて安心させる。「ただ」という接続詞の反論や、相手を主語にした会話を避け、一般論として伝える。誰かのせいにせず自分が責任を取る。こういった対応で、信用を勝ち取る。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

理系出身で、最新のエレクトロニクスを愛する元営業マン。
大学卒業後、電子部品メーカー、半導体商社など4社で法人営業を経験。いずれの会社でも、必ず前年比150%以上の営業数字を達成。200人中1位の売上実績を持つ。
独立起業を目指すなか、「成功者はみな読書家」というフレーズを見つけ、年間300冊以上の本を読むようになる。独立起業後、読書法やマインドマップ、記憶術などの能力開発セミナー講師をしながら、法人営業、営業同行、コミュニケーション、コーチングなどの研修講師として8,000人以上に指導してきた実績を持つ。年間200日以上登壇する人気講師として活躍している。

「2019年 『商談が楽しくなる! モノが売れる! 営業マンの自己心理改革』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大岩俊之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×