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感想・レビュー・書評
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ドクターホワイトシリーズ3作目。
前作から5年後。白夜は無事に医大に合格し、研修医としてDCTに帰ってきて
久しぶりにDCTメンバーと活動を共にする。
そんな時、薬を使って巧妙に殺されかけた患者が運ばれてくる。
その患者を殺そうとした人物は誰なのか。
また、白夜の姉である朝絵の病気が誤診であるかもしれないことが発覚。
犯人を突き止めることはできるのか、殺されかけた患者と朝絵を救うことができるのか。
変わらず、ハラハラドキドキさせてくれる作品。
今回の見どころは何といっても、人の心がわからなかった白夜がついに人の心を読み取れるように急成長するところ。
白夜自身も泣いたり、喜んだりと感情表現が豊かになっていて感動させられる。
いつも通り、一瞬で読み終わってしまった。
ほんとにこのシリーズは面白い。
次回作も楽しみに待ちたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ3作目。前作から約5年後の話。白夜は医大に進学し(戸籍はどうしたんだ?)5年生となって,高森総合病院に実習生として戻ってくることになった。病院長だった麻里亜の父が亡くなって,現在は麻里亜が理事長,院長は大学病院から推薦された医師が勤めている。
事件の発端は,60過ぎの老人が救急で運び込まれたこと。当直が研修医でその研修医は強いアルコール臭と血液検査の結果から急性アルコール中毒と診断して処置したが,その後容態が悪化して騒ぎとなり居合わせた白夜が誤診に気付き対処したために事なきを得た。白夜が疑ったのは何者かがアセトアミノフェンを大量摂取させたことが原因ということ。研修医はアセトアミノフェンを大量摂取していたことに気づかず,処置としてアセトアミノフェンの点滴を行ったため対処が遅れれば重度の肝機能障害となる恐れがあり肝移植をしないと命の危険につながる事態となる可能性があった。
アセトアミノフェンはコロナ・ワクチンの副作用に対処する解熱鎮痛薬として一般にも知名度が上がったが,大量摂取するととても危険なものらしい。まぁ薬なんて普通そんなもんだが。
殺人意図も疑わせるこの件の調べを進めていくと高森総合病院や白夜のクローン姉まで巻き込む大問題に発展していく。
大変面白いし,病院でこんなことが行われたら恐ろしいことだと思ったが,隠蔽などは普通に行われていると思うので一概にフィクションとも言い難い。
と言いつつ,終盤の展開は少々漫画チックな劇的さになってしまったかなと思わなくもない。出来すぎだろうと。
高森勇気がいつまで逃亡生活をしなくちゃいけないのかは気になるが,一通り大問題が片付いてしまって,果たして本シリーズの続編は書かれるのかは気になるところ。 -
記憶のない天才医師(予定)のルーツ解明のラスト3巻
うりゃ、ってどんでん返しありで。