私のことを憶えていますか 7 (piccomics) [Kindle]

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  • Piccomics
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  • 山猫ワイナリーでの撮影で久々に地元に戻るSORAたち。月影リゾートの令嬢は現場の仕切り役として遥に撮影会に来ないよう命じる。

    猫作たちはSORAとその事務所社長が、かつてのこうちゃんとその兄であったことに気が付き始める。

    捻挫の足をかばいながら自宅療養していた遥の自宅に、SORAが訪れる。SORAは高速が通る前の国道へと遥を連れ出す。そこで夜逃げの途中、SORAの両親が事故死したことを、彼は思い出す。

    その場面で雪が降りだし、SORAは足を捻挫している遥に、近くのペンションに移動しようと提案する。

  • もし、あの日あの時あの場所で、
    あの出来事が起きなかったとしたら、
    起きたとしたら・・・
    一体どうなっていただろう。
    どうならなかっただろう。
    すべての物事は変わり続ける。
    そもそもが不安定な人間は尚更、
    ちょっとしたことで、些細なことで、
    瞬時に変わっていく。
    次の瞬間、次の一瞬、どこにいるか分からない。
    変わらないと思っていたものが、砕け散る。

    登場人物たちの距離感・関係性は、
    どんどん変わっていく。
    近づいたり遠のいたり。
    ただ高速で走る人の横で高速で走ると、
    そのスピードを感じられないように、
    あまりの変化の大きさに、
    さ中にいる登場人物たちにとって、
    その変わりように気づいてないのかもしれない。
    一方、高速で走る者同士がすれ違うと、
    高速が倍になるように、
    読者が感じているより登場人物たちは
    もっとショッキングに、
    もっと衝撃を受けている可能性もある。

    いずれにしろ動いている人も動いていない人も、
    誰もが独楽のように高速で回り続けている。
    独楽同士がぶつかれば、互いに弾け飛ぶ。
    それは刹那の出来事だ。
    だから一瞬だって、物語から目が離せない。

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著者プロフィール

日本一筆が速い漫画家。その活躍分野は少女マンガから青年漫画まで、恋愛マンガからギャグ漫画まで多岐にわたる。

「2017年 『東村アキコ完全プロデュース 超速!! 漫画ポーズ集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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