裏道を行け ディストピア世界をHACKする (講談社現代新書) [Kindle]
- 講談社 (2021年12月15日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (229ページ)
感想・レビュー・書評
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audibleで聴く読書。
あまり愉快な気持ちにはなれない内容。
裏道行きたくはないなあ。
誰もが持っている普遍的な欲望を、深く深く掘り下げた人々の実例がたくさん出ていて、それが不幸な結末になることが恐ろしくもあり、普通に生きるしかない自分にあきらめもあり。
世の中の流れをおおきな視点で、一瞬垣間見れたような気もする。 -
引用を交えて著者の考えをまとめられています。話の筋は一貫して同じなのですが、いろんな引用が淡々と続くので、話が飛んでいる様にも見えなくはないです。逆に言えば引用が多く説得力あるかもしれません。
最初の入りがナンパの話です。割と際どく現実的な男性の思考が語られるので…著者のファンでない(特に)女性の人は読むのがしんどくなるかもしれません…。著者も本文中で「もう少しお付き合い願いたい」みたいな事をかかれてはいますが。それが肌にあえば最後まで読めると思います。人生甘く考えがちな時に読みたい本です。甘いだけじゃ生きては行けないですね。 -
正規分布ではなくロングテールの世の中をどう生きていくのか。いや,生き残るのか。現実がクリア不能の無理ゲーならプレイしないことが最適解だが,強制的にプレイしている状態と考えると,システムや他のプレイヤーの裏をかくことが求められる。格差が大きくなると,いつかカタストロフィが起きる。まるでトランプの「大富豪」のように。カタストロフィは革命かもしれないし戦争かもしれない。日本の場合は維新という形を取るかも。恋愛の,金融市場の,脳の,自分の,世界のHACKで語られる。誰もが置かれた環境で適応し,生き残る(勝者になる)ために工夫している。それが一時代前のライフスタイルと大きく異なるのだ。
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ハックする方法が指南されているわけではない。
…いや、ハックする方法がさまざまにめっちゃやたらに実際の人の記録が書かれてはいるんだけども。
お手軽に人生変わるよねと言うyoutube的なネタ的なものが書いてあるわけではなく、これでもかな人たちのオムニバスを読んでいって…あー。人間てキリがないんだなぁ、てことと、あなたが好きだと思うことはどの中毒か?的な示唆にぶち当たる
(気がする)
迷おうが悩もうが、そんなこと、当たり前だしにんげんだもの、脳がこうなんですわ、て言う、たんとんと悟りが開く本。
一行ずつサラッと書いてあるけど、「お、おう…」てなるほど地の文にパンチがあるので個人的にやっぱこの作者好きだわ〜ってなって終わりました。
途中、このスタイルで最後まで行くのか…って一章目で戸惑ったので星三つで!
よく聞く単語とか、めっちゃサラッと一言で説明書いててくれて、ああ助かる…とも思いました。
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格差を乗り越える(ハックする)方法を説いた本で、ハックとは「革新的でカッコよく、高度なテクニックを駆使した妙技」のこと。
恋愛や金融の事例や最新の脳科学を事例を紹介していて興味深いものでしたが、個人的にハックするというよりは歪みをついたり、既存の制度を最大限活用するのが重要なのではと感じました。 -
橘玲(独自)の視点からの、人生いかに生きるべきか、であります。キーワードは、HACK、判り易く言えば、裏道を行け。具体的には、常識やルールの裏をかく(合法的に)という事でしょうか。その対象は、恋愛、お金(市場の歪みを狙う等)、自分(脳の癖を活用、更にはAIも)、そして、世界(富から評判へという時代における生き方等)であります。本の中で引用されている、できるだけ自分よりも賢い人と仕事をせよ、というのは、究極の金言かも知れません。
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橘玲節が定期的に読みたくなる人向けのもの。
悪くはないが、無理ゲー社会と、近著のモテるための云々のごった煮感あり。