バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則 [Kindle]

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  • かんき出版
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感想・レビュー・書評

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  • 伝え方の技術だけでなく、最後まで自分ごととして読めた。一読で終わらせず、期間が空いたらまた読もうと思う。

  • 最近、社内の研修で余ったレンガを魅力的に売るにはどうしたらいいかというセミナーをやったが、それと同じ類の話かなと思い読んでみることにした。
    レンガの話は発想力を鍛える類の話だったが、こちらは伝える方法を伝授するノウハウ集みたいなもので、
    ささったのは最初のほうに書かれていた「人は伝えてもらわないとわからない。」ということで、ただしゃべるだけではなくうまく伝えないと伝わらず伝え方には技術があり、態度や表情も大事ということであった。
    自分が1回言ったことは相手が知っていて当然と若いころは考え、それが怒りになっていたこともあったが、この本が指し示すような話は長年の人生で会得できるものであり、それを再確認する意味で読んでよかった。

  • いわゆる、分かりやすく魅力的に伝えるための工夫についての本。
    ようは、視点を変えて考えることで、より魅力的な文章が書けるようになるということなんだろうなと思った。

    ただし、個人的に中には逆効果じゃないかと思うものもあった。
    資料を提出する時に、「実はかなり苦労しまして、試行錯誤しながら10時間かえて作りました」ということも伝えるのは、人にとってはそんな感想はどうでもいいと思われそうだし、最悪、嫌味だと捉えられそうな気もする。

    定例会議に名前をつけるというのは面白いと思った。ただの「企画会議」ではなく、「すごい新企画を考えちゃおう会議」というとよくなるというのは、確かにそうかもなと思えた。そういや昔自分も、メンバーの一人がプロジェクトを抜ける時に上司から「慰労会をしようと思うので、幹事お願いします」と言われたものの、「慰労会」という名前が固いなと思って「お疲れ様会」というように名前を変えたような。ようは、そういう感じがいいということなんだろうな。

    「コミュニケーションスキルが高い人は『自分の脳と相手の脳が見ている世界が違うということをしっかりと認識している人』」という話は、納得できる。まあ、本当にコミュ力高い人は、違うということだけでなく、どう違うということも想像できる人なんだろうけど、違うということさえよく分かってない人もいるからね。
    こないだ会社で、先輩社員の言いたいことがよく分からず、「それはどういうことですか」みたいな感じで聞くと、「何で分からないのか分からない」なんて前置きされたうえで説明されてイラっときた。何でそんな、自分の説明に自信があるんだと。この本にも書いてあるけど、相手が分かってくれない場合、相手の理解力が足りないと考えず、まずは自分の説明の仕方が悪いのではないかと思うのが大事なんだろうなと思う。

  • 自分にない視点とか上手い言い回しとか気づきがあればもっともっと面白く読めたかも。

  • 相手に「伝える」のと「伝わる」のは全く別の事だと。
    そもそも人は人のことは分からないし、分かってもらうのは難しいという前提で、分かりやすい文脈で丁寧に伝えることが肝心。メンタルとファクトは区別して考える、という点は正に出来ていない・・大事な視点ですね。
    嫌な気持ちは感染するから怒りやネガティブな感情からの発言は相手に伝わりにくい。否定マウント、話しかけにくい人に対しては、自分の感情を波立てず、伝えたいゴールを確認しつつ、目の前の不快なことは自分の学びに転換。イエスノー形式でなく次の会話に繋がる質問をする、といった箇所も大変参考になりました。
    著者の、相手に「伝わる」ことに対する思い入れが伝わって来ました。

    語彙力を付けてユーモアをもって相手目線のコミュニケーション、心がけたいと思います。

  • 伝わりやすいコツがわかった。

  • 伝える、ために大切にすることを分かりやすく説く。
    本当に必要なことが相手に伝わったのか、こちらはそのつもり、では意味がない。シンプルで納得できる一冊。

  • 伝えることよりも伝わるとことを意識して、相手ベースにすることが大切。うんうん。

    言わなくても分かってくれるはず、なんて考えは捨てよう!
    この人は理解が悪い、なんて考えも捨てる。相手ベースになっていない証拠だね。

    お互いの人生を仕事でも何でも共有するのであれば、少しでも仲良くなりたいし、相手のことを知りたい。たしかに!
    雑談は、仲良くなるためのもの!

    イライラしたら「優しい人になろう」と心の中でつぶやく&3秒深呼吸しよ〜

  • 伝えるではなく伝わる
    タイトルの秘密は「自分ゴト」
    編集者の視点

    伝えるではなく伝わる
     本書の中心的なメッセージは「伝えるではなく伝わる」という一言に集約される。つまり、伝達は自分主体ではなく相手主体でなければならないということだ。成功した伝達は相手の頭の中にイメージを描き、伝えたいものを見える化することができる。そのための実践的な方法として、フリオチやネーミングの法則、間、数字、体言止め、外部力、相手メリットなどが紹介されている。
     この相手主体の伝達において重要なのは「相対化」であると考えられる。例えばネーミングなら、何かを名づけることにより、他のものと差別化することで伝えたいものを際立たせることができる。本書を手に取った理由が、そのネーミングの秀逸さであったという人もいるのではないだろうか。かくいう私もそうである。そして根本的には、相手と私という相容れない存在が行うコミュニケーションには、必然的に差異が伴わざるを得ないということなのだろう。あなたと私は違うけれど、その違いを際立たせる相対化の先に、比較の積み重ねの上に、逆説的に相互理解が生まれてくるのかもしれない。

    タイトルの秘密は「自分ゴト」
     あとがきではタイトルの秘密が明かされる。その秘密とは「自分ゴト」であると言えるだろう。バナナという身近な存在が親近感を生む。そして100字という明確な文字数も、誰でも簡単に想像できる。そして「伝えてください」とお願いされると、それを断るにせよ受け入れるにせよ自分がそうしなければならないと考えてしまうものだ。そういったテクニックによって、このタイトルは自分に向けられている・向いているという「自分ゴト」の感覚を生んでいる。
     私が本書を手に取った理由は、そのタイトルになぜだか分からないけど惹かれたからだったので、その秘密が明かされるのはとても楽しい読書体験だった。本文で語られる技法が織り交ぜられており、このタイトルの解説のために本文があったと言っても過言ではないだろう。「自分ゴト」もまた、相手主体の伝達から生み出されているのである。

    編集者の視点
     著者は編集者として一線で活躍しており、本文中で紹介されるエピソードはその編集者としての経験や思考を垣間見ることができるものである。さらに編集者の仕事は「価値観の発見・研磨・伝達」であるとする筆者の主張は、まさに本書が試みているものであると言えるだろう。
     個人的にはこの編集者としての筆者の体験から滲み出る要素が面白かった。特にいかに質問をするか、それに答えるかということに焦点が当たっていて、直球の質問をすると予想外の答えが返ってくるという話が印象深い。この質問と応答が、「伝わる」という一方向のコミュニケーションから一歩進む可能性を与えてくれるのではないかと思った。つまり質問は、伝わるだけでは済まされず、応答という次の伝わるを生む土壌になる。そしてそれは自分が知らなかったことを知る可能性を秘めている。哲学の父ソクラテスは問答法を行う中で自らの「無知の知」を発見した。根本的には、問答とは自分の無知が自分に「伝わる」営みなのだと言えるだろう。

  • 伝え方の本。クイズもあって、楽しく読めました。

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著者プロフィール

編集者、コンテンツマーケター。
◉――1968年生まれ。東京都出身。聖光学院高等学校、慶應義塾大学文学部卒業。読売広告社を経て出版業界に転職。ぶんか社、アスキーを経て現在、株式会社アスコム取締役。
◉――長年、雑誌と書籍の編集に携わり、これまで企画した本やムックの累計発行部数は1000万部以上、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。現在は本の編集だけでなく、編集という手法を活用した企業のマーケティングや事業構築、商品開発のサポート、セミナーや講演など多岐にわたり活動。初の著書『パン屋ではおにぎりを売れ』(小社)はベストセラーに。
◉――趣味はサッカー観戦と歩くこと。サッカー観戦は毎年30試合以上をスタジアム観戦するほど。

「2021年 『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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