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感想・レビュー・書評
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真実は、ここにある。 なぜ、司法はこれを裁けないのか?
レイプ被害を受けたジャーナリストが世に問う、 法と捜査、社会の現状。 尊敬していた人物からの、思いもよらない行為。
しかし、その事実を証明するにはーー密室、社会の受け入れ態勢、差し止められた逮捕状。 あらゆるところに〝ブラックボックス〟があった。
司法がこれを裁けないなら、何かを変えなければならない。 レイプ被害にあったジャーナリスト伊藤詩織が、自ら被害者を取り巻く現状に迫る、圧倒的ノンフィクション。
伊藤詩織さんが受けた準強姦罪を立証するには、大きい壁がある。
それは、合意があったかどうかを立証するのが難しいから。70%のレイプ被害者は、被害の最中に体が動かなくなる「擬死状態」になるため、「拒否の意思が明確に被疑者に伝わったか」が物を言う日本の裁判では準強姦が立証するのが難しい。
その壁を崩すには、強要があったかどうか、被疑者の証言の嘘を暴けるかしかなく、準強姦の要件を酒や薬などで自分の意思を相手に伝えるのが困難な状態に被害者がある場合は強要された状態と同じと認めるように現実に即した形に改正することが求められる。
スウェーデンにあるようなレイプ緊急センターの設置、取り調べや裁判でのセカンドレイプなどの捜査や裁判システムの問題、「弱い人間を征服し支配したい」という欲望が引き起こす強姦という卑劣で残酷な魂の殺人を無くし立件出来るためにどうすれば良いか男女問わず読んで欲しい渾身のノンフィクションです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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