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感想・レビュー・書評
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少し前に読んだものなので記憶がおぼろげではあるが。著者はゲノム解析の第一人者。ゲノム(生物がもつ遺伝子の総体)について説明し、ついで新型コロナウィルスについて現状わかっていることを紹介する。さらにはウィルスとは何かについて、それからの防御機構である免疫機構、ワクチンについてわかりやすく説明している。私は大学時代が生物学専攻であったからそれらは何となく理解していたものだが、よい復習にはなった(とはいえ読んだ内容の記憶はおぼろげ)。それより私に刺さったのは日本の感染症対策にかんする鋭い批判。詳細は説明しないが、今後別のウィルスが蔓延した場合に、日本政府は適切に対応できるのかかなり心配になった。さらに今後の日本の科学政策(研究費の分配、大学の研究環境の改善等)がどうなるのか?もきになった。そういった意味で、ゲノム科学の啓蒙書というより、日本政府の科学政策への批判書として読んだ。
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