怪虫ざんまい―昆虫学者は今日も挙動不審― [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 虫自体の話も面白いんですが



    コロナ禍への恨みつらみとか

    せっかく見つけた公園の

    虫のコロニーに殺虫剤をまかれるとか

    見つけるまでに 一日千回井戸を漕ぐとか



    そういう偏った愛が

    暴走してる感じが

    面白かったです

    好きな事しかしてなくて

    清々しい



    そして 大黒柱の奥様を

    尊敬しちゃうわ

  • たまにゴミムシを見かけることはあるが、こんなに種類があって絶滅危惧種もあるなんて知らなかった。特定の地域でのみ発見されている昆虫も多いと。そんな昆虫を見つけるために、井戸の水を汲んだり土を掘ったりする著者の日常、想いが描かれている。特に、狭い範囲でしか見つかっていない昆虫は、その自然が壊されると絶滅してしまうと。自宅の周りでも開発が進んでいる場所もあり、キジの住処がなくなると思っていたが、地上の、地中の昆虫たちもいなくなってしまうのだと思うと、もっと注意深く昆虫も観察しようと思う。

  • うちの近所でも嫌われ者の黄色スズメバチに寄生するネジレバネ。
    ブンブン来て恐ろしいくせに寄主になっていたりする。
    その時点で嫌われ者が親しきものに変身する。
    作者の言う「分からないから分かりたい」は貴重な言葉だ。

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著者プロフィール

九州大学 熱帯農学研究センター 博士研究員。
信州大学 大学院 総合工学系研究科 山岳地域環境科学専攻 博士課程修了。 博士(理学)。
著書に『裏山の奇人――野にたゆたう博物学』『アリの巣の生きもの図鑑』(共著)(ともに東海大学出版部)など。

「2016年 『虫のすみか―生きざまは巣にあらわれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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