コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略 [Kindle]

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  • デジタル空間、リアル社会、そのいずれもで顧客体験の満足度を上げていくにはどうすればよいのかを具体的に示しています。
    雇用の2極化(高価値高賃金と低賃金)、思想の2極化(保護主義と自由貿易)、ライフスタイルの2極化(ミニマリスト と消費主義的)、市場の2極化(プレミアムと最低限)という指摘はもっともかと。
    ただ、4.0が出たと思ったら、また5.0がすぐ出てるので時代についていくのが大変そうという印象も持ちました。

  • 要約サイト:https://www.pkmarketing.jp/articles/marketing5_01/

    ■マーケティング5.0は、相互に関連した三つのアプリケーション、すなわち予測マーケティング、コンテクスチュアル・マーケティング、拡張マーケティングを軸にしています。そしてこれらの使い方は組織の二つの規律、データドリブン・マーケティングとアジャイル・マーケティングをベースにしています。

    ・Mktg 1.0:製品中心(完璧な商品をマスに。4P絶対主義) 
     --->不要なものを過剰消費。カウンタカルチャー発生の要因に。
    ・Mktg 2.0:顧客中心(顧客獲得--->顧客維持へ)
     --->STP。誰にとっても完璧な消費ではなく狙ったsegmentに対して+CRM
    ・Mktg 3.0:人間中心。金融市場主義<< Ethical, Social responsibility
    ・Mktg 4.0:従来型からデジタルへ。SNS/ EC / Mobile対応
    ・Mktg 5.0:人間のためのテクノロジー(下記参照)

    ■社会二極化(テクノロジー導入における注意点)
    多くのEngineはLTVの高い”儲かる富裕層”に焦点を当てて最適化された結果、大多数の消費者に取って”関係ないもの”になりつつある。Accesibility & Relevancyの向上が不可欠。
     ・雇用の2極化(高価値高賃金vs 低賃金。中間職が消滅)
     ・思想の2極化(保護主義vs自由貿易。filter bubble)
     ・ライフスタイルの2極化(ミニマリスト vs 消費主義的 "YOLO")
     ・市場の2極化(プレミアムseg vs低価格・最低限の機能を求めるvalue seg)

     ---> Mktgの使命は包摂&サステナしか無い。2極化した市場では経済は縮小する

    ■予測マーケティング
    予測マーケティングは、機械学習機能を備えた予測分析ツールを構築、使用するなどしてマーケティング活動の結果を開始前に予測するプロセスのことをいいます。
    ※回帰(線形・ロジスティクス(特に買う/買わない、離脱/残留などの2値に適した
     分析などから始める。

    ■コンテクスチュアル・マーケティング
    コンテクスチュアル・マーケティングは、顧客を識別しプロファイリングしたうえで、物理的空間でセンサーやデジタル・インターフェースを活用して、顧客にパーソナライズされたインタラクションを提供する活動です。
    ※AIは顧客の購買パターンを明らかにして、特定の顧客集団のプロフィールに基づいて適切な製品やコンテンツをレコメンドするのを助けています。推奨エンジンは、eコマースやアマゾン、ネットフリックス、YouTubeなどデジタル企業の重要な差別化ツール。

    ■拡張マーケティング
    拡張マーケティングは、顧客に対応するマーケターの生産性を向上させるために、チャットボットやバーチャル店員など、人間を模倣した技術を利用することを指す。

    ※顧客のLTVを踏まえhigh/ low touchを組み合わせる、ファネルの前半をbotに任せ
    (e.g.質問しながら顧客情報を収拾&Nurturing)SQL以降を人間が対応。

    ■情報の階層と人間の介在
    ノイズ / データ / 情報 / 知識 / 知見 / 知恵 とある中で、
    ノイズ / 知見 / 知恵(good/bads両方からの学習)は人間にしかできない。

  • データ・AI活用、貧富の二極化、

  • 巷でよく聞くマーケティング用語や理論は大抵ここに起因しているのでざっと目を通した。レポートを書いたり議論するのに前提になる話なので必読。もう一度読むが大体のことは把握。

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著者プロフィール

2022年11月現在
米国・ノースウェスタン大学経営大学院(ケロッグスク-ル)S.C. Johnson & Sons 特別栄誉教授

「2022年 『「公共の利益」のための思想と実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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