恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。3―妹と結婚した片思い相手がなぜ今さら私のもとに？と思ったら―【電子書籍限定書き下ろしSS付き】 (Celicaノベルス) [Kindle]

著者 : 永野水貴

• TOブックス (2022年7月9日発売)

感想・レビュー・書評

[満開さんの感想 · 2023年5月18日]

ウィステリアは養子で、妹ロザリーと血が繋がっていない＝妹の息子ロイドと血の繋がりはない。しかしながら、一応甥で、妹の代わりに死地（異界）に行けと言った初恋の人ブライトの息子でもあり、しかもそっくり。
ロイドは擦れたところもあり、王女との約束もある。

２人が恋情を抱いて、それが表に溢れてしまうまでには、それだけの事がないと軽く感じてしまうと思います。
ですが、もうジレジレで、はやく進んでくれと感じた巻でした。
どうやらこの物語に関しては恋愛よりもざまぁを求めているようです。

２人以外のお話が多くて本編が進まないというのもありますが、私は２人以外のお話が良かったです。
ウィスとロイドが戻ってきたら、王女は余裕でいられるのか、ブライトがどれほど困惑するか、ロザリーは喜ぶだろうけど記憶が戻ったらどうなるのか、若いままのウィスに嫉妬しそうとか、ロイド妹はどうでるとか、ベンジャミンはきっと喜んでくれるとか、今後が楽しみになります。

異界から戻ってきたウィスが大変な目に遭いそうでもありますが。聖剣を盗んだ事になってるし、若いままだし、魔物扱いされそう。

すでに出ている４巻でとうとう異界を出るみたいですが、大蛇との戦闘があると思うと…。ボロボロ必至だし。読むのが辛そうです。

著者プロフィール

2009年『真紅の式使い』（一迅社文庫アイリス）にてデビュー。主な著作に『白竜の花嫁』シリーズ（一迅社文庫アイリス）『引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約』（ＭＦ文庫Ｊ）など。

「2018年 『太陽と月の聖女 乙女ゲームの真ラスボスになって全滅の危機です』 で使われていた紹介文から引用しています。」