日本アニメ史 手塚治虫、宮崎駿、庵野秀明、新海誠らの100年 (中公新書) [Kindle]

著者 :
  • 中央公論新社
3.25
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 20
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (297ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日本の廉価で良質なアニメ制作は、ソフトゼネコン構造とも言われる多重下請け構造により成り立っている。その系譜が、実は鉄腕アトムから始まったということを認識していなかった。コマ落とし、セル使い回し、シリーズ一括受託により廉価で売上確保というビジネスモデルで初めてテレビ番組制作市場に参入できたということか。エヴァンゲリオンで導入された製作委員会スタイルの紹介もあり、クリエイターの系譜ではなく、プロデューサーの系譜を紹介する作品となっている。

  • 日本のアニメの発展について、作品史とともに整理した書籍。

    正直、私は過去の概要だけ知れればよかったのだが、それを超える情報のリッチさを含んだ内容であった。

    「アニメオタクである」と言ってはおきながら、その実わたしは自分の生きた時代のアニメのことしか知らない。むしろ現代のアニメの歴史的相対化行えていないという意味では自分が生きた時代のアニメについても知っているとは言い難いのかもしれない。

    その様な自己分析をしていた手前、この本を本屋で見かけ手に取ることにした。

    アニメ史の変遷と時代を切り拓いた代表作たちを明瞭にまとめた本書籍は「アニメ文化のガイドブック」として有用であるように思う。ここで紹介されている名作たちを整理し、履修していきたいと思う。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

津堅信之

1968年兵庫県生まれ。近畿大学農学部卒業。アニメーション研究家。日本大学藝術学部映画学科講師。専門はアニメーション史。近年は映画史、大衆文化など、アニメーションを広い領域で研究する。主な著書に、『日本のアニメは何がすごいのか』(祥伝社新書)、『ディズニーを目指した男 大川博』(日本評論社)、『新版 アニメーション学入門』『新海誠の世界を旅する』(ともに平凡社新書)など。

「2022年 『日本アニメ史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

津堅信之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×