遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎: (ブルーバックス)

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  • Audible Studios (2022年9月2日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 本書の趣旨とは違うんだけど、遺伝子学の歴史について説明する章で、メンデルの生涯について詳しく触れられていたのを聞いて、やはり信仰と科学は問題なく両立し得ると感じた。

    「人間がサルから進化するわけがない。(よって科学は間違っている。)」と主張するクリスチャンは、明らかに進化論を誤解しているわけだけれど(人間とチンパンジーやゴリラなどの猿は、共通の祖先をもっているのであって、人間は猿から進化していない)、そういう人たちも同じ信仰を持つ科学者たちがどのように科学を発展させてきたかを学べば、彼らは神のつくりたもうたこの世界をよりよく理解するために仕事をしているのであって、神の御業を否定するためではないということがわかるんじゃないかと思う。信仰を持っていてもいなくても、科学者であれば同じ仕事をできるし、認められるのが科学の良いところだと思う。
    でもそういうことを言う人は、頑なに信じたいことだけを信じたいように信じるだけで、言葉が届かないかもしれない。
    https://www.nig.ac.jp/museum/evolution-x/02_c2.html

    遺伝子学の歴史に関する部分はなんとかついていけたけど、それ以後についてはオーディブルでは理解できないことが分かった。続きは紙の本で読む。

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著者プロフィール

中屋敷均(なかやしき・ひとし):1964(昭和39年)年、福岡県生まれ。1987年京都大学農学部卒業。博士(農学)。現在、神戸大学大学院農学研究科教授(細胞機能構造学)。専門分野は、植物や糸状菌を材料にした染色体外因子(ウイルスやトランスポゾン)の研究。著書に『生命のからくり』(講談社現代新書)、『ウイルスは生きている』(同/2016年講談社科学出版賞受賞)がある。

「2024年 『わからない世界と向き合うために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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