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感想・レビュー・書評
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(2022/311)唐代。地方太守の私兵的な軍に身を置く永と、永の妹で当代に求められる女性的な生き方が出来ず武侠として生きる采春。安禄山の乱によって二人の運命は大きく動く。二人の目を通して描かれる中に、中国武侠的な義や忠、孝などの匂いも感じたが、なによりも「民にとっての国とは」という問いかけが大きく印象に残る。悠久の物語を読みつつ、どうしても現代の国について思わざるを得なかった(背景がだいぶ違うので較べるべくもないけれど)。これがデビュー作とは、楽しみな作家さんがまた増えたな。
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