書くことについて ~ON WRITING~ (小学館文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 書くことについて半分、自伝半分。どちらも面白かったです。実用的なアドバイスもあり。

  • かのスティーブンキングによる文章指南と思われるがちょっと違う。5章仕立てになっており文章術として実技が書かれているのは主に3章のみ。あとは自伝のようなもの。

    なぜか目次がないので目的の部分を探すのが大変!

  • 再読。

    残念ながら才能を努力で覆すことはできない。
    好きなジャンルを読み、好きなジャンルを書く。
    副詞をなるべく使わずに表現する。
    会話は実世界で聞こえる声に正直に書く。
    書き終えたら誰にも見せずに6週間は寝かせる。
    完成してから分量を10%削減。
    扉を閉めて一人で書く。途中で誰かに読ませたりしない。
    リサーチはスパイス。重要なのはストーリー。

  • スティーブンキング御大の書き方指南。まず量を読んで書け、自分の良く知っているところをリアリティをもって書けと集中せよというのが基本の教え。

  • 非常にアイデアが明瞭で簡潔です。作者が感じる書くことの幸福が紙面を通して、非常に伝わってくる文章でした。

  • こういう文章を書くことについての本は、短い方がいいなんて最初の方でキング自身が言っていたと思うんだけどね。さすがキングというべきか、あるいはキングの本と考えたら短い方ととらえるべきか、けっこうな分量だった。ただそこはサービス精神旺盛というのか、退屈することなく最後まで楽しめた。文章の書き方の本で、自分史を延々とつづるのはすごいと思うけど、とはいえ、キャリーの原稿が売れ、ペーパーバック権ですごい金額が転がり込むようになった、なんてくだりは読んでいる側も心が躍った。

     書くことが好きで、読むことが好きで、書くことの目的の第一はそれが自分にとっての喜びだからだという。キングという人物は、そういう人なんだろうなと読んでいて感じたものだ。

     と同時に、不採用の通知をひっかける釘が抜けるほどたくさん溜まったとか、それでも書き続けたなんていうのは、そうしないわけにはいかない状況もあったのだろう。仕事が充実していて、家族で暮らすそこそこの収入があったなら、たぶん途中で折れているんじゃないかなぁと思う。突出した結果を出した人というのは、自分の中にそれを続けて行けるだけのモティベーションをもっていっるということなんだろうね。

     読むことと書くことは、俺もわりと好きなので、そのあたりはもっと見習っていいのかなぁなんてことは思った。

  • スティーヴン・キングの創作技法がみっしり詰まった贅沢な本。前半部の、作家として大成するまでの人生を綴ったエッセイもユーモアたっぷりで面白い。

    アニーの狂気にハラハラしながらミザリーを読んだ子どもの頃を思い出す。アルコールとドラッグにまみれながら、あの小説を書いたという裏話もあったり。

    作家を志す人に向けたメッセージが力強く、ちょっと泣いてしまう。奥さんへの愛の深さにも心打たれる。

  • 【書くことは人生ではない。だが、人生につながっていることは多い】(文中より引用)

    『キャリー』、『グリーン・マイル』などで知られる作家スティーヴン・キング。自身の書き手としての生い立ちに加え、書くことのヒントをまとめた一冊です。訳者は、英米文学の翻訳家として活躍する田村義進。原題は、『On Writing: A Memoir of the Craft』。

    作家を目指す人への実務的なアドバイスだけでなく、書くということがいかに楽しく幸福であるかという点が強調されている作品。スティーヴン・キングはこの一冊を書き上げる途中に大きな事故に見舞われているのですが、そこからの回復と書くことへ再度向き合う過程には感動的なものが滲み出ていました。

    小説作品もいつか読み進めてみたい☆5つ

  • うちの近くに図書館があった。小学生だった私は図書館が大好きで、片っ端から読んでやろうと意気込んでいた(残念ながらそれは実現しなかった)。子供向けの本はそっちのけで大人向けの小説が並ぶ棚に入り浸っていた。スティーブン•キングのハードカバーがずらりと揃っており、あっという間に読破した記憶がある。1番好きな作品は「ランゴリアーズ」で、確か「図書館警察」とセットで1冊だったので、中長編くらいのものだったのだろう。それから月日が流れて、2023年、ブックオフで購入した本書でスティーブン•キングのバイオグラフィーをユーモラスな文体でとことん楽しみ、本書のタイトル「書くことについて」の内容は彼の経験からなせる技、一刀両断、極めてシンプルな文体がストーリーを立ち上がらせると言い切っているところが気持ちがいい。他の小説家や創作クラスの教師、出版社の人達をディスったり、そうかと思えば実はリスペクトしている誠実さも面白い。中でも「キャリー」や「ミザリー」がどうやって生まれたかにも言及していて、キング作品ファンにはたまらない1冊となっている。

  • (2023/159)人気作家のスティーヴン・キング氏が「書くこと」について綴ったノンフィクション本。事故に遭った後の1999年くらいの著作と古いものの、心得的な内容であって方法論ではないので古びない。それはまた、結局のところ本書で「書くこと」が上達するかと言えばそうではないわけで。ただ、何かを書きたいという気持ちを刺激してくれる面があるのか、読んでる最中にどんな話を書こうかなどと夢想に飛ぶこと度々。不思議な力を秘めた本かもしれない。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

スティーヴン・キングの作品

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