Deep Skill ディープ・スキル――組織と人を巧みに動かす 深くてさりげない「21の技術」 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2022年10月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (254ページ)
感想・レビュー・書評
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組織社会でたのしく仕事をするための心構え、ノウハウがたくさんつまった本。どうせサラリーマンを長くやるのであれば、楽しく充実した仕事時間を過ごしたいものです。
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「経験豊富な上司から大事なことをいろいろ教わった」っていう気分になりました。
自分はベンチャー企業しか経験してないし、
管理職としても尊敬できる人、ロールモデルになる人がいないので、
組織の中でどう立ち回るのか、好き嫌いも含めていろんな人と関わる中で、
自分がどういうスタンスでいれば上手くいくのかをこの本から教わりました。
特に人間関係に関しては、「あの時こうすれば良かったのか!」みたいな気づきがあったので、これからそれを役立てることができるといいなと思いました。 -
著者は、「深い洞察に基づいたヒューマンスキル」をDeepSkillと名付け、
著者自身の体験をベースに、DeepSkillによって組織においてうまくいった例、
逆の例を示している。きわめてわかりやすい。
一緒に企画をしていたはずなのに、トップへのプレゼンの際、
雲行きが怪しくなると保身に走る上司の例が秀逸。
これを「正論」から言えば、
当然上司が悪い!こんな上司の下では仕事はできない!
なのだが、
この本はそこにとどまらず、まあ上司の立場に立ってみてやろう、
言い訳を考えてやろう、結局この上司とうまくやっていって、
成功しなくてはならないのだから、と考える。
どうすれば上司をうまく持っていけるか。
…そこまで考えなくてはいけない部下は大変だが、
実際組織にはその程度の人は大勢いる。
成功したければ、そういう人もうまく使って巻き込んでいくしかないのだ。
という具合にこの本は実に人の感情というものを上手にとらえている。
難しいのは感情は人それぞれ違うから、ああだったらこうすればいい、
という正解がないこと。
そのあたりを読むのがDeepSkillなのだろう。
壁打ち の話が出てくる。相談と雑談の間。
企画に行き詰っているとき、この「壁打ち」で意見をやり取りをしている間に
ブレイクスルーができるときがある。
実体験としてこれができるときは最高だった。前の職場。
その相手は残念ながら私よりはるか先に退職してしまったが、
いい仕事ができた気がした。
トップに質問する中でフェアウエイとラフとOBのラインを探る、というのもいい。
そういう努力が必要なのだ。
これを紋切型で「言われたとおりにやったのに」とか「指示が悪い」と
人のせいにしても何も始まらないのだ。
言い出している方も見えていないことはたくさんあるのだから。
それを引き出せないこちらが悪いのだ。
というようなことがあれこれ書かれている。
高度だ。が、何となく自分は会得しているような気がする。厚かましいが。
。。。これは部下には無理だな -
一つ一つはその通りだと思うものの、そこまで斬新なことは書かれてない印象でした。
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事実➕仮説 意見 アドバイスしない
事実を確認する
上司を逃げられない状態に巻き込む
ポジショニング戦略 自身の
誰もいない領域は
上司のフェアウェイとOBを明確に
調整とは妥協ではなく、共通の利害
困難な課題に果敢に挑戦
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「俺はリクルートではー」という話ばかり
かつ、どこかで聞いたようなテクニックばかり
新しい発見はなかったかな
手放した -
『はじめに』にある
『仕事とは、"不"を解消し、喜んでもらって、その対価をいただく』
はまさにソレだと思う。
筆者の洞察や経験などから確立された技術や立ち振る舞いはどれも納得できるもので、いわるゆソフトスキルをより綿密に深く利用するための教えのような感じだった。 -
社内政治に必要なヒューマン・スキルを泥臭いもの。とせず、「深い洞察」に基づく「ヒューマン・スキル」である。自らがスポットライトを浴びる俳優ではなく脚本家になれ。としている部分がとても腑に落ちます(ちあきぃ)
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自分の中ではディープというものを、バイアスの裏にある概念化した人のコツみたいなものと理解した。
数多くのポイントがあったが、自分が残したいと思ったことを記録した。
◆すぐに、9回裏ツーアウトと思うから大変になる。まだ6回裏と思えば。
◆ビジネスで大事なのは、人の気持ちを慮る力
◆壁打ちとは最強の思考法である
◆求心力のあるマネージャーになるためには、まず自分の気持ちをマネジメントすること
◆業務時間中の時間はすべて、部下やメンバーのための時間と腹を括る
◆指示をした上司の頭や心の中には、思いや考えがどうしても挟まってしまう。 -
■目的
「人を動かす」ことをテーマに直近仕事をすること機会があったため。また、同テーマで社内向けに勉強会を開催することになったため。
■本質
仕事(誰かの不を解消して対価を得ること)ができる人とは、「人間心理」と「組織力学」を深い洞察力で見抜き、その洞察に基づいた「行動」ができる人間である。
■感想
頷けるポイントが多数。言語化できていなかったがなんとなく感じていたことが、まとめられている印象を受けた。何かしら社内に仕掛けたことがある人は共感していただけるのではないか。若いビジネスマンが読んでも机上の空論となってしまうが、一度社内攻略に失敗した人であれば学びを最大化できると思う。
■ポイント
・人は正論だけでは動かない
・”正しさ”で争うことは愚策だ
・相手の目的合理性を中長期で考えて、したたかに企む
・舞台役者ではなく、”脚本家”であることを意識せよ。関わる人間の思惑や目的を考えて、自分が目立つだけでなく、あくまでも自分の目的を達成できるための行動をせよ
・波風を意識的に立てることで、議論が深まることもある
・専門性の罠=ビジネスから遠くなる。片手に専門性を片手に感情を
・相手が話したいことを引き出せているかが一番の力の見せ所
・「論理的に聞く(5W2H)」スキルを身につけることで壁うち相手としてのスキルアップ【新しい学び】
・事実を確認するだけで、相手の問題解決になることもある
・「企画」とは目的を達成するための実行プロセスの設計図を「企て」て設計図を「画く」ことである。
・上司の曖昧な指示には、「想い」や「背景」などがあり、それを言語化するのが部下の仕事である(※できる人はこれが自然にできているイメージ)
・効率バカにならないためには、一度なぜ我々はこの事業をしているのかに立ち戻るのが良い
・交渉ではなく”調整”。全員が同じ方向を見ることができるポイントを探って、そこまで着地させること。論破してこちらの意見を飲ませることではない。
・使命感こそ、他人を動かす言動力になる。