殺人者の白い檻 (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 普段手術室勤務なので冒頭の手術手順にいろいろ突っ込みどころが満載なのは置いておいて、純粋に面白かった。複雑な心境がうまく表現されていて引き込まれた。最後の続きが気になるところだが、、、読み手によって何通りもの結末があることだろう。

  • なるほどと思う内容だった。盛り上がりに欠けるので、なんとなく読み進めたら読了してしまった。
    丁寧に書かれて入るような気がした。

  • 刑務所から運び込まれた死刑因是永を執刀する脳外科医尾木。手術中に両親を殺害した犯人であることを尾木は知る。医者としての使命と遺族としての気持ちが葛藤する。是永は冤罪であると訴えるが、やがて極刑を覚悟する。しかし話しは大きな展開を迎える。刑務官への傷害事件、理学療法士村主が脳卒中で倒れる。元大工の是永の手と療法士の手がそれぞれの身体の感触を覚えていた。そして真犯人は?尾木は村主の手術で重大な決意と揺れ動く心境が痛々しかった。手術室で妹菜々穂看護師に村主の手を握らせた意図は医師としての使命を貫く姿勢に思えた。

  • 殺人者の白い檻。長岡 弘樹先生の著書。刑務所の近くの総合病院に勤務する脳外科医。脳外科医は家族が強盗殺人の被害にあって精神崩壊して精神不安定。そんな精神崩壊して精神不安定な脳外科医のもとに担ぎ込まれた患者が自分の家族が被害にあった強盗殺人事件の加害者の死刑囚。凡人ではとても思いつかないようなお話。長岡 弘樹先生でないと思いつかないお話。最後までドキドキしながら展開が気になって一気に読んでしまう一冊。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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