- Amazon.co.jp ・電子書籍 (313ページ)
感想・レビュー・書評
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なんとも三浦さんらしい、というかなんというか、一筋縄では行かない恋愛模様をつづった短編集。
それぞれに味があって深いのだけれど、なかでも「冬の一等星」が心に凄くしみたなぁ。
どうして文蔵と同じ星を見ていると信じられたのだろう。それらはあまりにも遠くにあって。触れて確かめることもできないものなのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何回読んだかわからない。素敵な物語の短編集。「冬の一等星」この空気感。まるでその場にいるように肌で感じられる夜のPA。「永遠に〜」の二編の男の子の物語。いい意味で表現しようのない読後感。何回読んだかわからない。でも又必ず読むだろう。
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様々な恋や愛が描かれた短編集。
一つひとつの恋は特別で、同じ関係性は無い。
「お題」からここまで深い関係性を描くことができる作者に脱帽した。1話がしっかりした厚い内容なので切り替えて読む必要がある。
登場人物たちはみんな誰かを大切に思っている。
カタチに囚われない「恋」や「愛」がたくさんあって、誰かの秘密を覗いているような感覚になった。
三浦しをんさんの本は初めて読んだが、描かれる関係性の温度や湿度が好きだなぁと思った。
1話を読んで、「え!?!?」って二度見してしまった。
『月魚』も気になる…
「永遠に完成しない二通の手紙」
「永遠に続く手紙の最初の一文」
「私たちがしたこと」
「春太の毎日」
が特に好き。 -
様々な恋愛が描かれていてすごく難しかった。自分じゃ絶対に想像つかないプロット。
みんなが思い描くいわゆる「恋愛」でなくても、生まれ持ってこれが恋心だと感じられる関係があると感じた。
解説、とても良い。
ウサギ座を空で探してみようと思う。 -
色々な形の愛が描かれた短編集。同性の友人同士であったり、血のつながった相手であったり、罪を共有する相手であったり、さまざまな人たちの関係性がギュッとまとめられた心に残る短編集だった。どの話も、読み終わると切ないようなあたたかいようななんとも言えない独特な読後感が残り、とても好き。
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冬の一等星が特に好きな話でした。
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個人的には「森を歩く」「優雅な生活」「冬の一等星」が好きだった。初めてこの作者さんの本を読んだけれど、どのお話も引き込まれる物語と文章でとても良かった。
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深夜、高速をするする走って、たまにサービスエリアで休憩して、星なんか見ながら話して、明け方にファミレスでさよならって、なんて切なくて素晴らしい。たとえ相手が知らないおっさんでも。