介護者D [Kindle]

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  • 朝日新聞出版
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感想・レビュー・書評

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  • 日々の積み重ねの悲しさと不安を途中までは自分自身を見る思いで唸りながら読んでいたが、後半は60代の父親が自ら施設に入ると言ってくれるなど現実はこんな簡単ではないだろうという展開でいささか拍子抜けした。河崎ならではの土着の魅力が少なかったのも残念。

  • 自分も介護に関わる年齢になってきたので読んでみました。
    河﨑氏の本は何冊か読んでいる。
    この本も、登場人物の心の機微が著者らしく描かれていて、ストーリーに引きこまれた。が、個人的な意見でいえば、『颶風の王』や[土に贖う]のような作品でこそ著者の魅力が発揮されるよう思う。

  • 過去の確執があるにもかかわらず、実家に戻ってまで父親をサポートする琴美。
    父親の言葉に心をみだされても、言い返さない。
    それは私のようでもあり、読んでいて苦しくなるものだ。
    親と子は近しいからこそ、相手を一人の人間として、まるで他人を尊重するような大切さで付き合わなければ、よい関係性は築けないのだと思う。

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著者プロフィール

1979年北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で第46回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)、14年『颶風の王』で三浦綾子文学賞、15年同作でJRA賞馬事文化賞、19年『肉弾』で第21回大藪春彦賞を受賞。最新刊『土に贖う』で新田次郎賞を受賞。

「2020年 『鳩護』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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