invert II 覗き窓の死角 城塚翡翠 [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 今作も翡翠さんのあざとさ全開ですべてが反転する前に全ての人たちがゆるふわ愛されガール翡翠さんの掌の上で転がってしまいそうな感じ!今回も逆さまの探偵小説こと倒叙ミステリ作品で翡翠さんがどう推理してどうやって犯人を手玉にとって追い詰めていくかを存分に楽しめる中編2作!

    シリーズ3作目やけど、もうすでに名探偵コナン並みに安定した面白さで安心して読んでいけるようになってる!!


    名探偵コナン並みの安心感で読める作品  ★★★★★

  • また曇ってる翡翠さんが見れてよかったです

  • 城塚翡翠3冊目
    1冊目を読んだのが3年ほど前なので、細かい所は忘れているとおもうが、2冊目を読んだ時に翡翠のあざとさに、結構イラっときてしまった。翡翠ってこんな娘だったっけ?!
    元々ほよよ~んとはしていたが、1冊目はもっと可愛らしく、憎めない感じだった。
    翡翠が成長したせいか、あの変態ロリコン殺人犯に裏切られたせいかわからないが、とにかく2冊目の翡翠は鼻についた。

    でも3冊目の翡翠は、また可愛らしいお姉さんに成長していた。
    あざとさは相変わらずだったが、包容力が増したというか。
    そして真ちゃんは冊を重ねるごとに、どんどん逞しくなっていく。



    ・生者の言伝
    1冊目ほどインパクトが強くないが、結構好き。
    蒼汰くん、翡翠と真と出会えて良かったね。
    何年かして蒼汰が大人になったら、蒼汰が解決する事件を見てみたいな。

    ・覗き窓の死角
    もっとも翡翠が人間らしい、等身大の少女になってるお話。
    悩み傷つき、それでも進んで行こうとする。
    ここでも真ちゃん大活躍。
    途中かなりハラハラしちゃったけど。
    詢子も根底では救われたかったのだろう。
    かなり切ないお話。

  • ドンデン!ドンデン!
    私は相澤紗呼さんの手のひらで、
    何回転がされるのでしょう!
    今まで読んだことのないミステリに
    今回も驚かされるばかりです。


  • 城塚翡翠シリーズ。
    倒叙ミステリ、なるほど。と思った作品。
    キャラが立っているので退屈せずに読めた。
    アリバイトリックも感心した。

    刑事や鑑識などスピンオフの匂いも感じた。

  • 倒叙ミステリの常識をひっくり返そうとする本作。どうしても1作目の衝撃を求めてしまうと物足りなく感じてしまうが、1作目の残像を感じない、未読の方には普通に楽しめる作品。トリックも新鮮だが、後出し感が強くなってしまうのは倒叙ミステリの性質だろうか。1作目で爆発的人気を得たからこそ、それに頼りたくないという作者の強い想いを感じるからこそ、このinvertシリーズの最高到達地点を待ちたいと思う。

  • 翡翠シリーズ3

    今回も翡翠ちゃんの可愛さとあざとさ満開

    しかし翡翠はそのために同性の友達が出来ないと悩んでいた。そこに、ついに出来たカメラマンの友達。ミステリー好きも共通。
    翡翠は、友人尊重と真相発見の狭間に悩む

    なかなか解くことが出来ないトリック

    とても面白かった

  • 翡翠さんが再びやってくれた。大傑作「霊媒探偵」のコロンボ倒叙シリーズ第2弾。第1話「生者の言伝」の犯人は、知り合いの別荘に不法侵入していたところ、戻ってきた住人に見つかり衝動的に殺してしまった15歳の男の子。そこへ豪雨になって迷い込んだ城塚翡翠と相棒の真。自宅と偽り2階の死体の存在をなんとか隠そうとする少年。その嘘を何気ない会話からみるみる見抜いていく翡翠さん。第1弾が少し退屈だったので期待せず流し読みしてたら、、、そうだった!濡れた肩出しワンピや風呂上がりバスタオル巻で少年をもて遊ぶ<ふるゆわモード>の後は、必ず<どんでん返し>なの忘れてた。今回どうみても相手が格下なので油断してた。倒叙であることをミスディレクションにするとはさすがのテクニシャン相沢沙呼。殺人事件なのにコメディエンヌから名探偵への豹変、そして最後は希望を与える青春お姉さん。ありえない偶然の結果ではあるけど真相解明シーンのサプライズ度は歴代の中でも群を抜いている。推理ロジックが混み入ってて素人は付いてこれないのを差し引いても、驚きかつ後味の良い傑作中編。これがあるから翡翠シリーズは見逃せない。第1話でもうお腹いっぱい。

  • 主人公相変わらずイラッとするけど、おもしろい

  • 犯人は自明。そのトリックをあばく倒叙もの2編。

    1個めは稚拙な少年の犯行で隙だらけ
    2個めはせっかくできた友人を疑わざるを得ないという城塚の苦悩が垣間見えるのが良い。しかもその友人はミステリマニアでほぼ完璧な犯行で崩れない。最後に落としてしまった偶然だけが証拠となった。鮮やか。

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著者プロフィール

1983年埼玉県生まれ。2009年『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。繊細な筆致で、登場人物たちの心情を描き、ミステリ、青春小説、ライトノベルなど、ジャンルをまたいだ活躍を見せている。『小説の神様』(講談社タイガ)は、読書家たちの心を震わせる青春小説として絶大な支持を受け、実写映画化された。本作で第20回本格ミステリ大賞受賞、「このミステリーがすごい!」2020年版国内編第1位、「本格ミステリ・ベスト10」2020年版国内ランキング第1位、「2019年ベストブック」(Apple Books)2019ベストミステリー、2019年「SRの会ミステリーベスト10」第1位、の5冠を獲得。さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補となった。本作の続編となる『invert 城塚翡翠倒叙集』(講談社)も発売中。

「2022年 『medium 霊媒探偵城塚翡翠(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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