黒化する世界 ――民主主義は生き残れるのか?―― (扶桑社BOOKS) [Kindle]
- 扶桑社 (2022年9月9日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (279ページ)
感想・レビュー・書評
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米国の工作(意図)が手に取るように分かる素晴らしい本。
イラク戦争は、基軸通貨を守るため、枯渇すると言われる原油を確保するため。
カラー革命は、ロシアの石油企業をプーチンに買収阻止された報復などなど。
裏側を繋げてくれます。 -
読みやすくわかりやすいです。
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85 黒化勢力に勝つ方法~ 北野幸伯『黒化する世界 -民主主義は生き残れるか-』を読む
■■ Japan On the Globe(1285)■■ 国際派日本人養成講座 ■■
Common Sense: 黒化勢力に勝つ方法
~ 北野幸伯『黒化する世界 -民主主義は生き残れるか-』を読む
黒化勢力すなわち独裁国には、独裁主義からくる3つの弱点がある。それは自由民主主義の強い点でもある。
■転送歓迎■ R04.09.18 ■
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【抜粋】
■7.国内の「黒化勢力」と戦う
プーチンの失敗を例に、独裁国家の脆さを見てきました。これを反面教師として、自由民主主義国家としては、まさにこの正反対を行って、自らを強くする必要があります。具体的には、正確な情報の共有、衆智の結集、国内外での協力の3点です。
しかし、我が国は国内に「黒化勢力」を抱えており、彼らがこの3つの面で、日本の力を弱めています。周辺の「黒化国家」群に対応するのと同時に、国内の「黒化勢力」とも戦わねばなりません。
まず第一の「正確な情報の共有」ですが、テレビや新聞などの偏向オールドメディア、そして学校での偏向教科書、偏向教員が、嘘の情報を日本国民に流し続けています。たとえば、安倍元首相の海外からの膨大な弔意メッセージに我々は驚かされましたが、いかに偏向オールドメディアが、安倍元首相の功績に関して、正確な情報を伝えていなかったかを端的に示しています。
第二は「衆智の結集」です。本来なら国会とは国民各層、各地域の「選良」が議論を通じて衆智を集め、国家としてより良い政策を考えていく場です。ところが立憲民主党などは、先年の「もりかけ」、今は旧統一教会問題などで、政府の足を引っ張ることしか、していません。
政府与党も揚げ足とりからいかに逃げるか、という姿勢で、対「黒化国家群」との対応に関するまともな議論をする気がありません。議論の中核であるべき改憲問題でも、これらの「黒化」勢力は、改憲審議そのものを忌避して、憲法改正をストップさせてきました。国会が、本来の「衆智を集める」場として機能していないのは、「黒化勢力」の妨害によるものです。
第三の「国内外の協力」では、たとえば左翼政党が本当に労働者の味方であったら、派遣労働制度、外国人労働者、製造工場の国外流出、農林水産業の衰退などの問題に真剣に取り組んで、労働者が活き活きと働けるような環境整備に取り組んだはずです。それによって、日本経済ももっと元気になっていたはずです。
また、たとえばアジア、アフリカの貧しい国々との独自のパイプを作り、それらの国々との共栄政策を追求する、という事で、日本の国際協力関係を増進する事もできたはずです。
我が国が政治経済の両面で停滞、衰退しているのは、情報、智慧、力の結集を阻害する国内の「黒化勢力」のためです。我が国の生き残りのためにも、こうした国内の「黒化勢力」を早く一掃して、自由民主主義の力を増進しなければなりません。
ロシアの敗退が明らかになり、現代の「黒化勢力の核」は中国です。北野氏の新著では、中国に関する分析も詳しくなされています。我々の子孫が、この「黒化勢力」の下で、暗黒の暮らしをしなくとも良いよう、現在が踏ん張りどころです。そのためにも、「黒化勢力」の脆さをよく弁え、自由民主陣営の強みを国内外で最大限に発揮していくことが必要なのです。
(文責 伊勢雅臣)