大学で何を学ぶか ~カリスマ経営者が語る「これからの時代を生きる君たちへ」~(小学館新書) [Kindle]
- 小学館 (2022年9月29日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (146ページ)
感想・レビュー・書評
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大学で何を学ぶか
著:永守 重信
偏差値教育やブランド大学至上主義の時代は終わった。これからは真の実力主義の時代がやってくる。大事なことはどの大学に入るかより、何を学ぶかである。
これからは、どんなことを学ぶできなのか、今後はどんな人が成功すると考えているか等、これから大学に入ろうと頑張っている人や、あるいは大学に入って「これからどう過ごそう」と考えている若い人が今後の世界を生き抜くために何をすべきかをまとめている。構成は以下の5章から成る。
①なぜこのままでは世界に勝てないのか
②大学をどう選ぶか
③大学で何を学ぶか
④どうしたら社会で活躍できるのか
⑤変化の時代をどう生きるか
経営者として成功という結果と多くの人を育ててきた著者だけにとてつもない説得力を持つ一冊である。
学ぶべき大切なことの中でやはり、人間力のような、考え方の基本や気構え等の大切さが記されている。努力や根性のように最近見直されつつある概念についても、昔の成功から引っ張り出してきたような押し付けではなく、本当にこれからの時代、そして日本を越えた世界と戦うためにという視点から日本人の良さ等についても再フォーカスされているように感じた。
私自身、大学で学ぶことはもうないかもしれない。しかし、本書で記されている学ぶべきことは「大学」だけで学ぶものではなく、人生を通して学ぶことが出来る。学ぶべきことが多い。
気づきを与えてくれ、毎日の行動の積み重ねの大切さを再認識させてくれた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
有名大学を出て、一流企業に就職すれば安泰と言う時代は終わった。そのため少しでも偏差値の高い有明大学を目指すことの価値が下がっている。
大学で何を学んでおくと良いのか本書では以下4つと捉えている。
専門性
英語力
雑談力
ディベート力
PIQ(知的指数)よりも、EQ(感情指数)が高い人の方が成果を残しやすい。そのためIQが高く学校の試験で好成績を取る学生が仕事ができる人材とされてきたが、現状ではEQを重んじる経営者などが増えてきている。
と…何だか凄く当たり前の内容だ。永守氏の書籍はどの本でも言われている当たり前のことが書いてあり、永守氏のカラーがいつもない。知っている内容であっても永守氏のフィルターを通して発せられた言葉であれば何か心に響くこともあるとは思うが、いつも全く響かずつまらない。
今回も知っている内容で、かつ誰もが既に実践している内容だったため心は何も動かなかった。
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ジャンル
自己啓発・マインド
出版社
小学館
定価
990円(税込)
出版日
2022年10月04日
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永守重信(ながもり しげのぶ)
1944年、京都生まれ。職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)卒業。73年、28歳で従業員3人と共に日本電産株式会社を設立、代表取締役社長に就任(現在は会長兼CEO)。あらゆる種類のモーターと周辺機器を扱う世界No.1のモーターメーカーに育てあげた。2018年、京都にて大学等を経営する学校法人の理事長に就任、運営する大学の改革に着手。19年、大学の名称を京都先端科学大学に変更。20年、同大学に工学部を開設。21年、法人合併で京都学園中学高等学校を傘下に収め京都先端科学大学付属中学校高等学校とする。22年、ビジネススクール(経営大学院)を開設するなど、世界で通用する即戦略人材の育成に情熱を注いでいる。主な著書に『成しとげる力』(サンマーク出版)、『人生をひらく 困難に打ち勝つための原理原則50』(PHP研究所)などがある。
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flier要約
https://www.flierinc.com/summary/3234 -
成功した経営者が「教育」について持論を述べる
松下幸之助 稲盛和夫 皆同じだが
本書について言うと、具体的な体験談であって
普遍的真理は少ないと感じた
教育を語るにはまだまだ
後継体制を上手く作れないうちは経営者として合格点は取れない