ゆきのたんじょうび (こどものとも2022年12月号)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・雑誌 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910037791221

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  • 朝から、しんしんと雪の降り続けている、今日が、誕生日のミチくんは、ちょうど、こんな天気の日に生まれてきたことを、お母さんから知り、誕生日ケーキも、そんな思い出にぴったりの、まっ白な雪景色の森を再現したデコレーションに、くまとりすのチョコレートが、とても可愛らしいです。

    あまりに外の景色と違和感の無い、その再現度に、いいことを思いついたミチくんが、そのケーキを窓辺に置いてみると、まるで外の雪が小さな森に降り積もっていくような、幻想的で美しい光景は、彼をそのまま夢の世界へといざない、思い出深い素敵な誕生日となるのです。


    本書を選んだきっかけは、岡田千晶さんの最新の絵を見たかったことだったのですが、折り込みふろくの「絵本のたのしみ」を読み、原作者の「片山令子」さんが、この作品の制作途中(2018年)に他界され、それから4年懸けて、岡田さんが丁寧に丁寧に、ケーキの上のファンタジーを描いて下さった事実には、この作品の新たな魅力を垣間見た思いがしました。

    誕生日という、この世へ生を受けてから、一年に一度しか訪れない、そんな大切な日に込められた思いは、まさに降り続ける雪のように限りがなく、そこには、片山さんの表現したかった作品への情熱を、岡田さんがしっかりと受け継いだことによる、絵本を作るということの思いとも重なっているようで、こうして絵本の素晴らしさは、これからも長い間、人から人へと伝わり続けるのだろうなということを、改めて実感いたしました。

  • 絵の美しさ、物語の可愛さ、表情の優しさ。絵本だからこその美しさを感じられるオススメの一冊です。

    主人公ミチくんの誕生日ケーキから始まる物語。
    誕生日ケーキの上には木々と動物の飾りがあり、降り積もる雪を背景にケーキを置いたミチくん。子どもならではの素敵な感性と、そこから広がっていくお話の可愛さや、動物やミチくんが仲良く微笑みあったり、同じ時間を共有して重ねていく場面に優しい気持ちを頂きます。
    また、登場人物たちのやわらかく優しい表情もとても素敵で、ぜひ手に取って頂きたい一冊です☺️

  • 「みちくんの誕生日、朝から雪が降っています。真っ白な雪が積もったような素敵なバースデーケーキを窓辺に置いて、じっと見ていると、ケーキの上に雪が降ってきたように見えました。すると、ケーキの上で、チョコレートの動物たちが動き出しました。どうやら、ケーキの上でも、誕生会が開かれるようです。甘い匂いに包まれる静かで優しいファンタジーです。」

  • 細やかで優しい絵とおはなしに心が癒やされる。寒い時期に子どもとゆっくり読みたい作品。

  • <SNOW HAPPY BIRTHDAY CAKE>
      
    表紙デザイン/片山中藏

  • 2018年の春、この作品の制作途中に他界された片山令子さん!
    その4年後、岡田千晶さん(著書#あかり #こもれび 等)が丁寧に丁寧にケーキの上のファンタジーを描いてくださったそうです。
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    大好きなお二人の作品、片山さんの繊細な感性と岡田さんの優しいタッチの共演がとても心を穏やかにしてくれます。
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    素敵なお誕生日の夢のようなお話し、静かな雪の日の温かい出来事をお楽しみ頂けますよ!
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    雪の降る日、窓辺にケーキを置いてみよう〜、ケーキの上に雪が降っているよう……。そしてお話しのように、ファンタジーの世界に飛び込めるかもしれません。
    冬生まれのお友達、こんなケーキはいかがでしょう〜?
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    あれから4年、また片山令子さんにお会いできた喜びに感謝です!
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著者プロフィール

1949年群馬県生まれ。詩人。著書に詩集『夏のかんむり』(村松書館)、絵本『たのしいふゆごもり』(福音館書店)、「のうさぎのおはなしえほん」シリーズ(ビリケン出版)などがある。2018年没。

「2021年 『おねぼうさんはだあれ?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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