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感想・レビュー・書評
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極端に国力を失った日本の2050年辺り、暗黒とも云うべき国状が綴られていた。
経済的に中国資本が怒涛の如く日本を席巻し、同時に政治的にも中国共産党の影響が日本国内にも強く影響を及ぼしていた。
主人公となる刑事の谷悠斗は、行方不明になったベトナム人捜査のため、中国資本「未来集団」が経営するカジノに潜入する。
そこで不当逮捕された悠斗は中国資本の民間刑務所に収監される。
そこにはウイグル人、チベット人、ネパール人、ベトナム人など多くの国籍の人達が何の根拠もなく、片道切符で強制収監されていた。
谷悠斗は、自尊心を切り裂かれるような洗脳ともいえる教育の果てにカルト的共産思想に屈し、「未来集団」の一員として日本国土の大規模な買収に手を貸すようになる。
この物語はまさに怒り満載のディストピア小説で、強権で治められる社会をかなりデフォルメして描かれているとはいえ、一考を要する内容だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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