普通、芸能人などの自伝は様々な苦悩を乗り越え、これまでの経緯を懐かしく振り返ったり、前向きな話で終わることが多い。おそらくは起こったことを自分の中で消化しきった上で文章にしていくからなのだろう。上京、NSC入学、芸人としてのステップアップ、テレビ進出、電流爆破、就職、病気と回復。ここまでは普通の自伝である。最終章を除いては。期間を考えてもとても消化しきっているとは考えにくいが、それでも前を向いて生きていく。ある意味新しいが、ここまで切り売りして生きていかなければいけないのか?それが芸能人の根性なのだろうか。