- Amazon.co.jp ・雑誌 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 4910037330437
感想・レビュー・書評
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「昔話によれば、タヌキもキツネも上手にヒトに化けて、私たちの暮らしに紛れ込んでいたそうです。」(封入小冊子「絵本のたのしみ」より)とあるように、むかしむかしから人間と里山の動物たちとの距離感は近くて、この物語のように人間の子どもに混ざって遊びたがる動物の子どもも実はたくさんいたのかもしれない。
けど、今日日こういった森や林の小径だったり、なんてことない原っぱだったり、いわゆる日本の原風景に触れ合える場所が急速にどんどん失われている現実もあり、なんだか切ないような寂しくおセンチな気分になった絵本。
もちろん、それはおじさんが読んだ感想であって子どもたちにとっては「タヌキちゃんと遊びたい!キツネちゃんとお話したい!」とワクワクするお話しであるだろうし、そうであってほしいんだけど、少なくとも私が住んでいる地域の子どもからすれば「こんな広い原っぱなんて見たことない」「外国のお話じゃないか」「野良の動物はばい菌を持ってるんだよ(たぶんエキノコックスの事?)」みたいな反応が出てきたりして、なんかこう、なんも言えねぇ。いや、実際は獣害とか色々大変な面があると思いますが。
とはいえ人間の子供たちの方も山に入っていって草花や動物や虫たちと遊んでみたくなるように、環境や自然との共存について真面目に教え導く事は必要なんだなと改めて実感致しました。
人口は減っているんだし、返す返すも不必要な宅地造成はもういらないと思う。
2023.6.11詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おともだちになったツキコちゃんはキツネでした。
主人公のキヌコちゃんはたぬきでした。とっても楽しいお話しです。